侍の光景 ページ13
「袴、似合いますね!」
和服(着物や袴)が似合うと言われると嬉しい。時代劇とか、出たいから形から似合うって褒められると頑張ろうって思えるんだよね。
「刀を持ってると凛々しくて格好いいです!」
こんなに褒められるとは!
「ありがとうございます」と言うが、あまり顔には喜びを出さない。
しかし…。
すぐそばで照と翔太が誇らしげにしているので…意味が無い。
些細な事でも俺が褒められると自分の事のように喜ぶんだよね、この2人。
「ダテ、侍みたいやなー!いざ、勝負!」
「佐久間が飛び入り参加なりー!グサッ!?」
「…ふふっ…つまらぬものを斬ってしまった。」
「ノリノリやん!」
康二と佐久間とミニコント。
俺が参加しちゃっているから、手持ち無沙汰な照と翔太が構ってもらえなくて少し嫉妬している。
「舘さん、ほら見て。」
「翔太と照が拗ねてるよ。」
ふっかと阿部がニヤニヤしてる。
俺が他のメンバーと絡んだらダメなの?
それぐらい許してくれ。
頼むから、止めて…俺が恥ずかしいから。
「プライベートで散々、構ってんじゃん。この期に及んで、嫉妬ですか?」
「舘さん、それ大胆に自分を暴露してません?」
目黒、助けてくれ。
この2人に好かれる俺の立場を考えてくれ。
常に甘えてくるんだぜ?
もしかして、俺とふざけたいの?
まさか、2人がこのミニコントに参加したいとか?
「構ってるって言ったって嫌々でしょ?」
「舘さんは甘えるタイプじゃないから、仕方無いけど、俺らがグイグイ行ってやっと構ってくれるって感じだよ。」
「み、みんなに、言うな、馬鹿っ!てか、さり気無く距離感がおかしいから。」
「侍、確保なりー。」
「佐久間、照と翔太を止めてよ。」
「キャラブレブレやん。」
この2人の機嫌を損ねたかもしれないけどさ、この格好だって仕事の一環だからね。
それに佐久間と康二がいつもテンション高くてふざけあってるのくらい、知ってるだろ?
偶々、今日はそのノリに俺が付き合っただけだし…。
「あーもうっ!この刀で斬ってやろうか?」
「りょ、涼太?」
「そこは乗ってよ。え、このノリに参加したいんじゃないの?」
「舘さん、変な誤解してる。」
「照、じゃあ、俺を斬る立場になる?」
ラウールが康二と一緒に爆笑している。
あれ?
何か間違えちゃった?
「舘さん、多分、2人が求めてるのは違うと思う。」
「阿部、よく分からないけど、空気で察したわ。」
まあ、いいや。
家で甘えてやればいいから。
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果恋 - こちらこそありがとうございます (2020年5月5日 22時) (レス) id: 9af56d7aaf (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - 果恋さん» イベントごとや気分で更新していきます。メンバーの誕生日や季節ごとの行事など、マイペースですが、これからも作品を宜しくお願いします。 (2020年5月5日 22時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
果恋 - 本当ですか!ありがとうございます! (2020年5月5日 22時) (レス) id: 9af56d7aaf (このIDを非表示/違反報告)
赤雪(プロフ) - 果恋さん» コメントありがとうございます!確かにあまり無いですよね涙 これからもマイペースですが、更新していきます! (2020年5月5日 22時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
果恋 - 舘様が愛されている小説が珍しいので、すごく嬉しかったです!これからも更新お願いいたします! (2020年5月5日 21時) (レス) id: 9af56d7aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤雪 | 作成日時:2019年12月21日 20時