感情の分別 ページ10
確かな嬉しさと、高揚と、怒り。
ミキサーにかけてぐちゃぐちゃにしたようなそんな感情をぶつけるかのように、コネシマの胸ぐらを掴んだ。
「遂にヤニの吸いすぎで頭おかしくなったんか？仮に冗談やったとしても、言っていいことと悪いことあんの分かっとるよなぁ？」
「落ち着けトントン！！シッマ首締まっとる！！！」
ゾムとシャオロンがまとわりつくが、俺だって伊達に軍人やってない。気にせず、コネシマに尋問を続ける。
そんなファンタジーみたいなこと、あって溜まるか。そんなファンタジーが許されるのは、別次元だけだってのに。
「ｯ、おれの後輩ｯ、が、確かに、」
「……Aが、生きとるやと、？なんやねんそれ、今更夢見せんなや、ここは現実やぞ」
現実でそんなこと、あってはならない。俺やって、Aが生きとったらどんなに良かったか。
日頃の感謝ひとつも伝えられなかった、当たり前にそこにいることこそ”当たり前”で、俺にとっての日常の1部で、
幸せな、
「俺はｯ、誰よりもﾞ…ｯ、現実、見とるわ、ｯ」
「やからｯ、受け入れられへんのやろ……ｯ」
それはAが死んだことなのか、生きているかもしれないという夢のことなのか。
「落ち着け、トン氏」
「……グルッペン」
「コネシマがこの状況で嘘をつくとは思えない、メリットがないだろう。冷静になれ、書記長」
「……すまん、コネシマ」
「げほｯ、ごほｯ、！……べつにええよ、俺やって、意味がわからんねん」
いつの間にか駆け寄っていた大先生により渡された水を一気飲みしたコネシマは、口元を拭いながら言う。感情的になりすぎたわ。
「グルッペンの言う通り、コネシマは嘘ついてへんよ。俺にはお見通し」
コーヒーカップをこと、とテーブルに置き、一足先に食堂を出るオスマン。それに続き、どんどん幹部がAの部屋に駆けていく。
何故か動けなかった俺は、ぽつんとそのまま立っていた。
__________否、俺と、グルッペンは。
「さっさと行くぞ、トン氏」
「はいはい、総統様のご意向のままに」
「うむ、今後ともそのような態度で」
「出来るわけないやろきっしょいな」
この前のような、中身のない言葉では無い。
期待と、高揚と、不安感が入り交じってぐちゃぐちゃになった感情を、あてつける。
もしこれが夢なら、早く覚めて欲しいものだ。
「(変に、期待してまうから)」
俺達は、Aの元まで走った。
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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