絵の具は薄れ、晴れる。 ページ39
「ちょっとちょっと！！急にヘッショとか聞いてないんですけど〜」
「え、死なんのやけど」
突如現れた男はらっだぁで、何も知らないショッピくんがヘッショをかました。こいつ死なへんやん、どうやっても死なんのちゃうこいつ。
「ショッピくん、そ、そいつ死なへんよ」
「はえ〜、そうなんすか」
ドッキリかと思いました、とか言うとるけど、絶対自分そないな事思ってへんやろ。表情全く変わらんけど。
「何しに来た。何故地下牢から出ているのかは、もう敢えて聞かないことにするゾ」
「察しが良くて助かりますよ。ちょっとね、俺も貴女方に協力しようと思って」
「協力？」
「Aの蘇生っすよ。俺もちょっと思い出したことがあって……ちょっと答え合わせと復讐も兼ねて、北の国に用事が出来たんですよ」
「俺は死に戻りも出来るし、戦闘経験もそこそこある。戦争に参加できるほどの力量は持ち合わせてるつもりです」
どう？いい捨て駒でしょ。なんて煽りを含めて言ったそいつを見て、グルッペンは口角をつり上げる。良くも悪くも好奇心旺盛やし、止める方法なんてあらへんしな。
こうしてらっだぁも戦争に加わることになり、一旦俺たちの会議は幕を閉じ、今度の外交で真正面から宣戦布告することが決定した。
俺ら前線組は武器の手入れを今時期から始め、各隊にこのことを伝えなければならない。そしてAの隊は、一番隊員数が少ない俺が受け持つことになった。
「俺かぁ……」
「まあ俺とコネシマの隊員バカほどおるし、そもそも持ち場が全然ちゃうしな。その点、ゾムは遊撃隊と一緒になること多かったやん」
「せやけど……しゃーないか」
嫌……なのかもしれない。
だってメンタルケアなんて、俺には向いてない。重い足取りで遊撃隊が集まる、森を模した訓練地へと向かった。
「！ゾム様、一体どのような御用で」
「あ、あ〜っと、……あのな、今度の戦争、2ヶ月後、くらいのやつ、お、俺が、このた、隊を受け持つことになってん、」
「……左様ですか、して、何か訓練内容に変更はありますでしょうか」
「いや、い、いつもとおんなじので、」
こいつは苦手だ。Aが死んだ時、報告に来たやつ。
Aが死ぬ前も今も、目死んでるし、全力の75パーセントくらいしか出さんし、戦闘能力がずば抜けとる訳でもない。
ショッピくんのようで違う。全然違う。
忠誠心も何もかも感じ取れない。
「…そんなに、警戒しないで下さいよ」
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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