Let's think. ページ37
「そうして段々と、村の存在も魔女の存在も、国の罪も忘れ去られた頃、俺の先祖が村を復興した」
「ひっそりと崇め続け、俺が12の時まで村は生き残った。そんでついに、国王に教会の存在がバレた」
「……んで、壊滅したと」
「国王は雇ったチンピラに火を投げさせ、そこにさながらヒーローのように騎士団が登場。魔女サマを悪人に仕立てあげ、都合の悪い村と村の民はそのまま壊滅……」
だけなら、良かった。
血を吐いた日々を思い出しながら、また口を開いた。別に今更泣くとか、そんなのは無い。過去のことやし、今はまあ何とかやっとるし。
「けど神父とその一家は秘密裏に捕らえられ、貴族と王族のみが見物する死刑が執り行われた。そしてその時、親父は言った」
”お前らが……ｯ、お前らみたいな愚図が！！魔女様を踏みにじり、閉じ込めたりなんてするから！！”
”かつて俺たちの先祖の村に火を放ったのは、お前ら愚図の王族だろうが！！！この人殺し！！お前らなんかが正義を語るな！！！”
”いつか必ず、ｯ、然るべき報いが訪れる！！神への冒涜だ！！犯罪者が！！！死んで詫びれると思うなよ！！”
よくもまああんな長いことをカンペ無しで言えたもんだ。余っ程魔女サマに心酔してやがる。酔っぱらいが。
けど貴族だって馬鹿じゃない。その親父の一言で、死刑を見ていた貴族に王族を疑う者がではじめた。そこで王族はその圧倒的権力で、存在すらしない御伽噺、聖典を作った。
まるで魔女サマが悪者かのような、ペラい正義を語った王族の武勇伝集だ。
「そんな面倒なことするから、教会の神父一家も罪を背負い、家畜以下の生物として扱われた。おかげで、今でも飯食うの大変なんすよね」
毒が入ってるかとか、そんなの見りゃわかる。けど、食べる習慣がなかったものを食べるなんて、無理だろ。食っても吐く、胃は空っぽで、ゼリーを流し込むのがやっとだ。
でも、親父を憎むことはしなかった。それは心のどこかで、親父を信じることで、魔女サマに助けを求めていたのかもしれない。
「…と、これが俺の知ってる全てです。らっだぁさん？とやらの話を信じるも自由ですよ。どうせこの件が解決する訳じゃないでしょうし」
「その通り、流石教会の息子」
その時部屋の空気がガラッと変わり、俺が声の方向をむく頃には、他の幹部は全員武器を構え、総統を守るような姿勢を取っていた。
「どうも皆さんこんばんは！らっ」
「あ、」
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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