弱者の力説 ページ36
「魔女の、血、？」
「……あー、ショッピくんには会議終わったら説明するわ。一から話さんと、訳分からんやろうし」
「いや、違くて。その……魔女って、北の昔話のやつっすよね」
シャオロンさんの話を聞いて、俺の頭はこんがらがった。俺も北の国出身ではある。ギリ。国境ギリギリやけど、まあQ国扱いやろ。
だとすると、おかしいのだ。俺が知ってる昔話と、
「知っとるやつと、全く違うんすけど……」
「……どういうことや」
「いや、俺の出身は国境ギリの村で、ほぼ北端の森にある状態なんすよ。今はもうないけど」
「だからそれは、魔女と悪魔に襲われたからやろ？」
また意見が違う。なんなんだ、この人たちが知ってる御伽噺ってのは。ガセやん。それとも俺がガセなんか？いや、西か北端の村かやったら北端の村の方が信憑性高いやろ、流石に。
”これはあの方の恩恵だよ”
”決して口外してはならない”
”……わかった”
……あー、そっか、そういう事か。
「(俺、とりあえず聞いとるフリしとけ系のクソガキやったからなぁ……)」
だとすれば村が潰れたのは……やっぱ、助けに来たんとちゃうよな。あのタイミングは。はやすぎんもんな、今思えば。
だから国王は……だから俺の目は……
パズルのピースのように、体験し、聞いた事が全て繋がっていく。結末は分からないが、過程は全部分かった気がする。
「……これ黙っとけって言われたヤツらしいんすけど、まあもう村長おらんし村潰れたし、俺今ここの国に住んどるし……」
「俺は、北端の村……ストレガ村の出身で、教会の神父の息子でした」
「教会は魔女を神として崇めてて、国からは異端だと切り捨てられた。」
「食料の支給もなかったし、聞いたんです。なんでいるかも分からん魔女なんか崇めるのか、なんで嘘でも神を崇めないのか、って」
”なんで、か……簡単だよ、ショッピ”
”嘘でも、あの御方の恩恵を無かったことには、私にはできないのさ”
「ガキの頃の記憶が正しければ、400年程前、魔女が当時の村に訪れ、様々な食料を分け与えた。突如活気を取り戻した村に国王は激怒し、村を潰そうと火を放った」
「村は壊滅、挙句の果てに、それを魔女のせいに仕立てあげ、呪いをかけた」
「村の民は崇めることで魔女の呪いを解こうとし、魔女の潔白を説いた。だがそんなことを国に出て説く度、その民が帰ってくることは無かった」
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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