少女は眠る、貴方は語る。 ページ27
あれ、
なに、この感じ。
何も見えないし、全部見える。何も感じないし、全部感じる。
酸素のある宇宙に突然投げ出された見たい。
「あ、こっちに来ちゃった。」
『……誰？貴方』
「…失礼な、私はあなたの大先輩なんだけど。」
「まあいいや、にしても、あいつはまだしぶとく人間になろうとしてるみたいだね。」
「もう休んでもいいと思うんだけど……未練でもあるのかね、そっちに。」
「無自覚だからしょうがないか！」
数メートルほど離れたところで、木製の椅子に胡座をかきながらひとり話す女性。
顔には黒いモヤがかかっていて、表情は全く分からない。マネキンと話しているみたい。
『ここはどこで、貴方は誰なの？これはあなたの仕業なの？』
「んはは、君もいつものコと同じようなこと聞くんだね。んー……ここは地獄と現世の狭間だよ。」
「私の仕業っていうか……君がやった事だよ。私はずっとここにいただけ。君が勝手に来たんだ」
「私が誰かは答えてあげない。いずれ分かるからね。」
どうやら、ここが私の知っている世界では無いことは確からしい。顔が見えないから定かでは無いが、嘘をついているようにも聞こえない。
私が来た？なんのために、どうしてここに？
早く、みんなのところに行かなきゃ行けないのに
「そんな焦んないでよ〜、せっかく来たんだ、お茶でもしてかない？」
『……見ず知らずの貴方と、何を話すのよ』
「ちぇ、つれないな……まあいいよ、どうせ君は、事が終わるまで戻れないんだから」
『……何を知っているの、貴方』
「強いて言えば、全部かな」
「そのくせ、たったひとりの生き物のことが、なぁーんもわかんないんだけどさ、」
『……さっき言ってた、”あいつ”のこと？』
「…………調子狂うなぁ、」
「、随分頭がキレるじゃない。そうだよ、あいつはなんも教えてくれなかったんだ。」
ここまで勘づかれたのは初めてだ、とどこか諦めを見せながら言った”貴方”。
今まで私のような人を相手したことがなかったんだろうか。だとすれば、軍人じゃなさそう。
「……まだあんな迷信信じてんの、あいつ。あんな偉そうなやつが、本当のことなんか言うわけないのに」
「もしかしたら、もう気づいてたりしてさ、」
「……結局縛り付けてんのは、私なんだよね、」
『……何があったかなんて知らないけど、貴方も苦労しているのね。』
「……お互い様だよ、後輩。」
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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