絵の具で塗りつぶされた記憶 ページ24
このままのんびりずっと生きてても、良かった。
ふらふら生きてても、腹は減らないし痛くないし、眠くもならないし、疲れたりもしない。
まるでロボットに魂だけ迷い込んだような、自分の体なのに自分じゃないみたいな。
友達でもなんでも作れば幾分か楽しかったんだろうけど、こんな性格だし、こんな体だし、結局どの時代も作れず終わった。
……あとなにか、理由があった気がする。
なんだろ、思い出せない。
”らっだぁ！！”
なにか、大切なことを
「起きろ」
「……、おはようございます、」
「わかっとると思うけど、尋問の時間。あ、お前なら知っとると思うけど、外交官は来やんよ。」
かといって、俺が尋問に慣れてへん訳やないから。
俺は疑われている立場なので、外交官とかいうちょー偉い立場の人間と対一にするリスクが大きいと考えたのだろう。まあ利口だと思う。
「まずひとつ、Aはホンマに生き返るんか？」
「生き返るって言うか、そもそも死んでないんすよ。それを起こすだけで、蘇生とはまた違いますね」
「ふたつ、Aが魔女というのは本当か」
「本当ですよ、俺にはわかる。」
そういう運命なんだから。
「……みっつ、さっき、何を言いかけた」
「教える気は無いですよ。俺から言うことじゃない」
口を割りたいなら拷問でも何でもすればいい。まあ痛みを感じない俺にとって、ただ時間が過ぎるだけだが。
「……まあええわ、これは、俺の仮説なんやけど」
”これはさあ、俺の考えなんだけどさ、”
木の葉がこすれる音。
もう思い出せないくらい、昔の話。
「帰んなくていいの？お前、家遠いんだろ？」
「大丈夫だって！隠れ道から帰ればバレないし！！」
「でもらっだぁは良いよなぁ、大人だから、いつ帰ってもいいし」
「いいだろ〜」
「いいなぁ、俺も早く大人になりてぇ〜！！」
誰だ、
「あ、そろそろやばいかも。じゃあならっだぁ！！また明日！！」
「おー、またな」
いや、違う、
俺は、こいつを知ってる。
思い出せない。
「あれかい？ありゃあ、数年前に亡くなられた、皇太子様だよ」
「まだ若かった……不慮の事故だ、偶然崩れた城壁に巻き込まれての」
「にしてもお前さん、見ない顔だな。旅の人かい？」
”らっだぁさぁ、もしかして、”
「お前、その”悪魔”なんちゃうの。」
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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