死人に口なし ページ3
Aの死体が来てから、3日がたった。
幹部全員一致で、Aの死体は保存することにした。幸いペ神が使える魔法の中にそんなものがあったから、そうすることにした。
もう、3日たった。
「ふんﾞｯ、！！！」
あれから、俺は訓練場に入り浸っている。
前まで絶え間なく内ゲバしていたのが懐かしく感じるほど、訓練場は静かだ。
コネシマは訓練場に来ていることもあるが、その時間はめっきり減った。喫煙所にいることが増えたのは、きっと気のせいじゃない。
ゾムは、姿を現さないようになった。よく屋根の上に昇っては、ぼーっと一日を過ごしている。
ロボロは、管制室と訓練場、自室を行ったり来たりしているだけ。会話の数も減ったし、書類のミスも増えた。
大先生は、最近見ていない。城下町におりて女を侍らせているのだろうが、それを咎めるトントンは、隈と親友になっている。
エミさんは図書室にいることが増えたし、ひとらんは花の手入れなどを怠ることが増えた。オスマンは珈琲を飲んでいるし、グルッペンは、
「……特に変わってへんな、あいつは」
冗談を言ったりしている訳では無いが、グルッペンらあまり変わっていない。おちゃらけた様子は無いが、どこ関わったかと聞かれると、パッとは出てこない。
兄さんにも、このことを先日伝えた。
”……そうか、分かった。Aが好きな花でも、持っていくことにする”
それを聞いた時、どくんと心臓が嫌な音を立てた。
俺は、Aが好きな花なんて知らなかったから。
「はぁｯ、はぁｯ、……！！！」
”私の好きな物？えぇ……なに急に、誕生日別に近くないけど”
”別にちょっと気になっただけやし！”
”うーん……お金”
”真面目に答えろ！！！”
あの時ははぐらかされて、結局それ以上の答えは聞けなかった。その後も、俺は聞こうとしなかった。
もしかしたら、俺は、何も知らなかったんじゃないか。
Aの好きな物も、好きな色も、嫌いなものも、何もかも。
こんな俺だから、Aを助けられなかったんじゃないのか。
今日も俺は必死に、シャベルを振るう。
その先に何があるのか、何を守りたいのか、何を守れるのか。
何も分からないまま、俺は力を振るう。
何もわかれない、わかろうとしても、彼女は教えちゃくれない。
なんやっけ、なんて言うんやっけ、こういうの。
ああ、せや、
「無駄な努力っていうんやっけ」
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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