無知は罪であり、愚かしい ページ20
「っつーわけで、一旦話を聞くことにしたんや。グルッペン、どうする」
シャオロンとゾムが侵入者を捕まえたという報告と同時に受けた、謎の男の”蘇生できる”という発言。
ただでさえ死を受け入れるのに時間がかかっていたのに、急に脳みそを切り替えられるほど、俺の脳みそは高機能じゃない。
「……聞く価値はあるだろう、実行するか否かは後でいい。」
「流石Aが付いた総統様、ご理解頂けて何より」
抑揚のない声だ。ぶっ壊れたやつと話しているみたいで、気味が悪い。
「これから話すことは、全部信じられないことだと思います。事実とするか嘘とするかは貴方達次第、俺は別にどっちでもいいんで」
Aちゃんと親しいと言う雰囲気を出す割には、Aちゃんの蘇生に関してはどうでもいいという。変な男だ、俺が言えたことでは無いが。
そうして、男は語る。
「眠れる森の魔女、って御伽噺、知ってますか？」
・
昔々から北の森には、酷く恐ろしい魔女と、その召使の悪魔が住んでおりました。
魔女と悪魔は森に入ってきた人間を食い殺し、度々近くの村を襲っては、金品を強奪していました。
何度も何度も魔女を討伐しようと騎士を使わせましたが、その度に魔女は騎士を殺し、討伐は難しいものとされていました。
そんな悪い魔女と悪魔に困り果てた国の王様は、とある呪いを魔女と悪魔にかけました。
魔女には束縛の呪いを、悪魔には反復の呪いを。
魔女と悪魔は酷く苦しみ、反省し、もう森から出てくることは無くなったとさ。
北の国に代々伝わる、脅しとも言えよう御伽噺。眠れる森の魔女。
北端にある森に入ってしまえば、魔女に食われてしまうという、子供を森につかづけないように作られた御伽噺。
勿論、誰も怖がって近づきはしなかった。だからその分、気が付くこともなかった。
人間は忘れる生き物だ。昔どれだけ痛い目に会おうと、気が遠くなるような時間が過ぎれば、次第に物事を忘れていく。
魔女や悪魔の存在さえ忘れ、魔女と悪魔ににかけた呪いなど忘れ、魔女と悪魔がどんな気持ちになっているかも気付かず。
人間が義務かのように繁殖するのと同じく、魔女と悪魔も子孫を残す。それがどの様な方法だったか、知られてはいないが。
その子孫もまた、魔女と悪魔の血、そして、
「呪いをも受け継いだ」
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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