百を殺して一が死ぬ ページ17
Aが死んで数週間。グルッペン……正確にはペ神がUSBメモリを見つけ、Aが掛けたロックやらなんやらを外している頃。
俺は自室でひとり、カーネーションをくるくると回していた。
別にAに、甘酸っぱい恋心なんかを抱いていたわけじゃない。……まあ、ゼロかって言われたら、ゼロじゃない気もするけど。
「……俺、花の育てかたとか分からへんのやけど」
花に詳しくない俺が、花を世話しているわけが無い。本来なら、こんなもんに興味を持つはずじゃなかったのに。
……なんで今更、生きてるかもなんて、
「……辛い、なぁ」
いくら部下の死を見届けても、面倒を見てくれた頼りになる昔の上司が死んでも、
自死でも、他殺でも、毒殺でも、戦死でも、爆死でも、拷問死でも
毎回その親族に謝ったり慰めたりしている時、どこか他人事のように考えていたのに。
”可哀想やなぁ”なんて、どこか楽観視していたのに。
全部全部、仕方の無いことだと思っていたのに。
Q.死ぬのは怖いか
”……A.怖い。誰だって死ぬのは怖いわ”
大切な人が死んだ時、男はよく酒浸りになると聞く。俺はあまり得意では無いので、そんなことは無いのだが。
……煙草を吸う量は、増えたな。
”なに、急にそんなことを聞いて。”
”別に、気になっただけや”
”シャオロンは怖くないの？”
”……出来れば、痛くない方法で死にたいけどさ。俺達は、死に方なんて選べないやん”
何百人と殺してきた。
その倍は、見捨ててきた。
戦場で生きられる人間なんて限られていて、死傷者をゼロにするなんて無理な話。
その代償を、俺達は先送りにしていただけ。
それが今、来てしまった”だけ”なんだ。
”……シャオロンは、強いのね”
”なんやねん、急に褒めて。なんも出んぞ”
”見返りなんて求めてないわよ、勘違いしないでよね”
彼女は、俺を強いと言った。
俺は、そんな彼女にみとれていた。
「……あ、」
気づけば俺は、彼女の部屋に来ていた。
重症やな、俺。
心電図の件から、俺は彼女の部屋には訪れないようにしていた。他の奴らもだいぶ回復してきたが、以前のような騒がしさは戻っていない。
いつしか彼女が好きだと言っていた、あの騒がしさは。
深呼吸をして、扉を開く。
??「こんなに早くこの状態になるなんて……約束と違うじゃん、A。」
「は、」
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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