死して尚、麗人 ページ15
「……生きているかもしれない、か」
万年筆を滑らせる手を止め、無機質に音が反響する総統室でひとり呟く。気でも狂ったか、俺は。
総統室でひとりで仕事をすることなんて、あまり無かった。本来俺だけがいるはずの部屋には、生きているかもしれない彼女が入り浸っていた。
1度だけ、なぜこの部屋でやるのかと聞いたことがある。
”なんだかんだ言って、あなたがいる所が1番落ち着くからね。嫌なら出ていくけど？”
小っ恥ずかしいことをサラッと言ってのけた彼女は、やはり”魔性の女”というやつなのかもしれない。あまりいい言葉では無いが、魅力的なことに変わりは無い。
”別にそんなこと言っていないだろう”
”だよね、知ってる。グルッペンが嫌がるわけないもの”
自己肯定感が高いのか、俺を信頼しての言葉なのか。
それを確認する術は、今は無い。今彼女は、開く口が無いのだから。
彼女に任務を頼んだのは俺だった。
”Q国に潜入任務？嗚呼、最近戦果を挙げてきてるところね”
”何か裏があると考えている、やってくれるか？”
”勿論、必ず遂行する。私が今まで任務を失敗したこと、あったかしら？”
”愚問だな”
不安要素がなかった訳では無い。勿論警戒していたし、拒否されても仕方の無い任務だとは思っていた。
だがそれと同時に、Aに頼めばやってくれるだろうという考えも、確かにあった。
”建国時からお前の報告書は、失敗の文字を知らないからな”
それだけが動かぬ事実であり、判断材料であった。
「グルッペン、ちょっといい?」
「嗚呼、入れ」
そうして入ってきたのは、深刻な表情をしながらUSBメモリを手に持った、しんぺい神だった。
今頃、Aの再検査をしているはずでは……？
「再検査が終わった、そんで、これが見つかったよ」
「！Aからか？」
こくりと頷き、こと、とUSBメモリを机に置いて再度しんぺい神は話始める
「普通に探しちゃ見つからない所に、細工して隠してあった。もしかしたら……Aちゃんの、調査記録かもしれないと思って」
ふと、綺麗に固まった彼女の顔が脳裏に浮かんだ。
”だよね、知ってる。グルッペンが嫌がるわけないもの”
”悪いが俺は、生きている女に興味は無い”
子供の言い訳だと思って、聞いてくれていいが、
お前は、例外のつもりやったんやけどな。
Q国潜入調査記録__記録者︰Hexe→←世界は回るし陽は昇る
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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