仲間想いの仲間殺し ページ11
「……やっぱり、意識はないよ。脈だってないし、死んでるとしか、思えないけど……」
Aの死体がある部屋……Aの部屋に幹部を集め、神が再度検査をする。だが、結果は変わらなかった。
ただ、一つだけ確かに変わったことがある。
「心電図が動いてるのは、確かだし」
コネシマの後輩とやらが言った、”心電図が動いている”という事実と、脈は無いという事実。矛盾した2つの事実が、俺たちの思考をごちゃ混ぜにした。
『……』
「……改めて見ると、なんかな」
ひとらんがぽつりと呟く。幹部の数人は、彼女の死体に目も当てられずにいた。
形は保っているが、傷がついていることに変わりは無い。顔にも少し傷がついており、爪などは剥がされている。
……おれの、せいで、
「、なあ、みんな」
震える手を押さえつけながら、震える唇で言葉を紡ぐ。これは、言わなきゃ行けないことだから。
言わなきゃ絶対に、後悔するから。
「……おれ、黙ってたことが、あんねん、」
何かを言うでもなく、冷やかす訳でも無く、ただ静かに、俺の言葉を彼らは聴き始めた。
Aから秘密裏に連絡が来ていたこと、危険な状態にあったことが分かっていたこと、私情で判断を下したこと、それを黙っていたこと。
言う度にどんどんココロは重くなっていって、潰されそうで、逃げ出したくなった。
「おれがあの時、無理にでも説得しとれば……ｯ、Aがｯ、こんなことに、ならんはずやったのに、！！」
「自分の保身に走って、仲間を殺した！！Aは、あそこで死ぬべき人間じゃ、なかったんに、ｯ！！」
「ごめんﾞｯ、…！！ごめん、なさい……ｯ、」
みっともねぇなぁ、みっともねぇ。
いつも俺は、俺を裏切る。
一瞬でも、自分は強いと勘違いした。強い奴らに囲まれ、自分も強くなったと、努力が報われたのだと、勘違いしたのだ。
中身は何も変わってない、ただの臆病者。
「……なんで、謝んの。」
「別にAはお前に殺られた訳やあらへん。お前さっきから自分の判断ミスとか言ってるけど、ちゃうからな」
「勘違いすんなよ、お前」
泣いているとも怒っているとも聞き取れる声で、こいつ……ゾムは、俺に近づいて言った。
「お前の判断ひとつで死ぬほど、ここにいるヤツらはヤワじゃない。」
”私を誰だと思ってるの？”
俺が信じれていなかったのは、俺じゃなくて。
きっと、仲間の言葉だった。
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らてゃいぅ。(プロフ) - あさん» そう言っていただけて嬉しいです！！☺頑張ります💪 (5月6日 14時) (
レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
あ - すっごく面白いです！！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (5月6日 2時) (レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - アイリスさん» はい！お試し的なのでこの作品だけ解除いたしました！何かあればまた鍵かけることになりますが…… (3月28日 20時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - あれ、、、鍵、解除されました？ (3月28日 16時) (レス) id: 99053433ca (このIDを非表示/違反報告)
らてゃいぅ。(プロフ) - 森の変出者(ﾝｼｬ)さん» コメントありがとうございます。自分に休息を作りつつ、皆様に最大限の物語をお届け出来たらと思います。温かいお言葉本当にありがとうございます！これからも頑張ります💪 (2月22日 21時) (レス) id: 18a63bb57c (このIDを非表示/違反報告)
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