木兎さん、貴方の妹が冷たいです。

登校 ページ7

「おはよう。あかね」








紅「A！おはようさん。あんまり遅いから遅刻するつもりかと思うたわ」









「……兄貴の所為」







紅「相変わらずやな！」


「笑い事じゃない」






ゲラゲラと笑うあかねに大きなため息をつく


「あかねは？今日部活はないの？」



紅「せや！いってへんかった？」






「言ってない」






こんな感じでいつも通り雑談する





つもりだった、









紅「……なぁA。女子バレー部にはいらへん？」





あかねが静かに言った




その一瞬、世界からあかねの声以外消えた気がした









「……なにいってるの？私はもうバレーはできない。足手まといになるだけじゃない」









紅「せやけど！Aは短時間なら、リハビリして、通院すればバレーできるはずやろ！うちは！Aとバレーしたいんや！せやかr「もうやめて！」っ」



ゆっくり息を吸い、吐く








「私はバレーを辞めた。もう二度とプレーする事は無い」







その声は決して大きな声ではない。けど鋭いその言葉にあかねは何も言う事は出来なかった









紅「……ちょっと頭冷やすわ。学校、先行かせてもらうな……」








「……うん」








あかねが先に行ってしまった



どうして、あんな事言ったんだろう




本当はバレーしたくてしょうがないくせに




深い深いため息をつく






学校に行こうする






が、







木兎「おーまーたーせー！行こうぜ！て、どうしたA？あかねは？」






「……先行った」








木兎「ガーーン！」







そうだ、兄貴を忘れてた








今にもしょぼくれモードに入りそうな兄貴の背を押して学校に行く









あかねは怒ってるだろうか
ずっとそんなことを考えていた

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