木兎さん、貴方の妹が冷たいです。

お久しぶり ページ38

柚「チャンスボール！」




どこに来る。どこにいる。春さんはどこに。





宮「レフト！」




そっちか！




宮「いいね！けど甘い！」



ボールが頬をかすめ、後ろで叩きつけられる音がした。




「チィッ！」




紅「ドンマイA！」





ネット越しに春さんの挑発的な目が見えた。




「、、、面白い。」




今度はこっちに来たチャンスボール。




紅「A！」



あかねのトスに床を蹴った。




バンッ




相手コートに突き刺さるボール。



紅「シャアー！！！」



味方チームが喜ぶ中、私は不満だった。



威力がまだ足りない。



右打ちの時のが、もっと強かった。




ボールが手に吸い付く感じはする。




けど筋力の差か慣れか、威力がない。



手を握り締め俯く




紅「A！くるで！」



あかねの言葉にハッとして前を向く。



「さっコーイ！！」









ーーーーーーーー




宮「ご〜めんね〜。Aちゃ〜んもあかねちゃ〜んも〜。」





柚「先輩ご馳走さまです！」




「ちくしょう！少ない小遣いが、、、」





紅「こんなんが夏休み中あったら破産や！」





部活でやった三対三ならぬ人数上二対三






負けたチームが勝ったチームにアイスを奢る。






「普通、先輩が後輩に奢る物じゃないんですか！」





宮「こ〜ま〜か〜い〜こと〜きにするな〜。」




「気にしますよ！」





小「あのー、うち帰ってイイっすかー。」





紅「あかん！先輩にだけ奢らせるのわゆるさーん！！あんたも負けたやろ！」




小先世良 リベロの一年。




生意気で校則無視の金髪ロンゲと真っ赤な長い爪が特徴。




第一印象、野良猫。





「まぁまぁ、私もあかねも財布ピンチだからさ。助けて❤︎」





小「、、、ウィっす。」






紅「なんでAには素直！！」






ブツブツ言うあかねの背を押してコンビニに入った。





途端にアイスコーナーに走る先輩後輩相棒。





小学生か！





心の中でツッコミを入れ財布を確認する。





夏休み中、バイトしようかな。





ぼーっと考えながら歩いているとちょうど角からでてきた人にぶつかった。







「すみませ、、、」







赤「、、、、気をつけて。」






黒「お、こないだのマネちゃん。」






赤葦の後ろからひょっこり出てきた音駒の主将黒尾さん。




「お久しぶりです。」

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