木兎さん、貴方の妹が冷たいです。

中学時代 ページ16

〜過去編〜(紅屋siad)







紅「Aー！部活行こうやー。」






「はいよ！ちょい待って！光兄！さっさと起きんかい！！」







中学時代、Aとは部活のチームメイト。


AがWS(ウィングスパイカー)




うちがS(セッター)




毎日楽しくてしかたなかった。




それに、今は全然笑わんけど、昔はメッチャ笑ってたんや。





「ごめん！！光n、兄貴が全然起きなくて。」






紅「相変わらずやな！こ・う・に・いも！」





「・・・・やめてよ。高校行く前には、呼び名変えたいんだから。」







紅「確かに高校で光兄言ったら恥ずかしいもんなー。A梟谷志望やったけ？」







「あぁ。バレー強豪だしな。」






紅「Aは頭エェから余裕やろうなー。バレーでスカウトもくるかもしれへんし。」








「スカウトねー。来れば嬉しいんだけど・・まずは明日の総体決勝で頭の中がぎっしり。」







紅「せやな。明日勝てば全国優勝や！！絶っっ対勝つで！！・・・・・でも、A肩平気なんか？この前の準決勝で悪化してしもうたやろ？」









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「ぜっんぜん平気！その後の練習は問題なかったし。今もガチガチにテーピングしてるからまるで問題ナシ！！気にしないで私にトスを頂戴。」









紅「・・・・・・ほんまか？」








「何その全然信用してない顔。」









紅「冗談や。とりあえず今日の練習に全力投球や！！」








「試合前に燃えつきるなよー」






紅「わかっとるわドアホ！」








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全国優勝。





もう手が届く位置まできたその夢をうちらは必死に掴もうとしてた。









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それがうちらのエースの選手生命を奪うとも知らずにな。

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