嫌い ページ34
それから赤葦とは、全然話していない。
気まずくて、恥ずかしくて、、、自分の赤葦に対する感情に気づいてしまったから、、、
でも、クラスも一緒。
席も前後。
会わないわけにはいかない。
「お、い、、と、、ぼ、、、くと、、木兎!」
「わっ!」
「前見ろ!プリントきてる。」
ぼーっと赤葦の事を考えていたため前からきたプリントに気がつかなかった。
慌ててプリントを受け取ろうとして、バッと手を伸ばす。
途端に触れた赤葦の手。
ビクッとして、手を引いてしまった。
当然赤葦はすでに、プリントから手を離している。
バサッと音がしてプリントが落ちた。
「ご、ごめん!」
急いでプリントを拾う。
前の方に滑って行ってしまったプリントを横からニュッと出てきた手がかっさらった。
見ると険しい顔をした赤葦が、プリントを持ち、
赤「そそっかしい。迷惑。」
と、言って私にプリントを渡した。
泣きたい気分、
そんなに言うことないじゃん
「どうもありがとう。」
痛む胸の内を外に出さぬよう、無表情で冷たく答えた。
そんな私を無視して赤葦は前を向いた。
荒っぽく後ろにプリントをまわす。
「おい、木兎!赤葦となんかあったのか?すっごい冷たいじゃんか!」
「うっさい。あんな奴どうでもいい。」
思ってもいない事を言いつつ、机に突っ伏し、心の中で泣いた。
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放課後になり、部活が始まる。
男子バレー部の退部届を出しに監督の所へ行く。
白福さんや、雀田さん、バカ兄貴には引き止められたが、先輩達には謝り、お礼をした。
兄貴は問答無用で叩きのめした。←
男子が使う一角を去る時、赤葦と目があった。
プイッと目をそらし、さっさと歩いて行った赤葦に、次第に怒りが芽生えた。
もう、赤葦のことを嫌いになりたい。
あっちがあの調子なら私も徹底的に無視してやる。
「赤葦なんか、、、、、嫌い。」
ボソッと呟くと足早にあかねの元に歩いた。
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この言葉が誰かに聞かれているともしらずに、
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rye(プロフ) - 26ページ目のとこでスポーツやってる人は爪を長く伸ばせませんし、ネイルもできませんよ (2019年1月30日 11時) (レス) id: 2ff1dabc30 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 訂正します!お褒めの言葉ありがとうございます! (2018年12月14日 17時) (レス) id: 1f0616d418 (このIDを非表示/違反報告)
花火 - 夢主ちゃん可愛い!赤葦くん頑張れ!!…タイトル【復活】冒頭ですが夢主の名前が「木兎」ではなく「如月」になってました。 (2018年12月12日 18時) (携帯から) (レス) id: d5ccda77cf (このIDを非表示/違反報告)
サナ - すいません。ありがとうございます!! (2018年11月30日 17時) (レス) id: 1f0616d418 (このIDを非表示/違反報告)
蜂の巣 - 「もういやだ。1」の赤葦くんのセリフ「…『烏野』です。今日は〜」ではなく「…『梟谷』です。今日は〜」ではないですか? (2018年11月29日 20時) (携帯から) (レス) id: d5ccda77cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナ | 作成日時:2018年11月18日 21時