木兎さん、貴方の妹が冷たいです。

捕食者 ページ24

紅「ほいっ！Aのユニホーム！」









あかねにユニホームを放り投げられた。








肩が黒く、脇に白いラインの入った黄色のユニホーム。








中学時代に強い憧れを持っていた。









ユニホームに袖を通し、コートに向かう。









？「紅屋先輩！！」









後ろから黒髪ショートの少女がかけてきた。







？「次！先輩セッターとして出るて言われたんですけど、私出ちゃダメですか！？」









ああ、この子が控えのスパイカーだったんだ。









あかねと同じくらいの身長。









あかねの言葉を待つキラキラした目。









活発そうな雰囲気。









あかね先輩と言っているから一年生だろう。









紅「柚菜、あんたはベンチや。スパイカーは・・・・・こいつが出る。」









あかねが私の肩に手を置いた。









柚菜と言われた少女の目からキラキラが消えて、表情が沈んだ。







柚「・・・・・その先輩・・・・誰ですか・・・・・」









紅「ああ、こいつは「部活の先輩じゃないですよね。」！！」








柚菜の目が潤んだ。








柚「出して・・・・貰えないんですね。」









柚菜は潤んだ目で私を睨んだ。









柚「先輩は！強いんですか！！私を蹴散らすなら強くないと納得出来ません！そうじゃない、遊び感覚なら、出て行ってくださいね！」









柚菜が泣きながらベンチに走った。









紅「柚菜な、なかなかバレーうまいんやけど先輩のスパイカー多くて押しつぶされてしまってんねん。だから試合が少ない・・・・・せやけどAは気にしちゃあかんで！Aのメンタルは結構もろいかんな！！









「・・・・・わかってる。あかね、あのさ、」









紅「ん？」






私を見たあかねの表情が強張った。









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「私、バレーのチャンスはやすやすと譲らないタイプだから。」









後から聞いたがその時の私の目はまさに梟の目









捕食者









ハンターの目だった。

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