しょうれん短編集

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*紫耀


落ち着いて、心も軽くなったのがわかる。


でもまだ離れるのは寂しい。


『じーこぉ。もうちょっとこのままがいい』


康『ははっ。ええよええよ。相変わらず紫耀はかわいいなぁ』


『えへへっ。僕ジーコだいすき！』


康『なんやも〜♡俺も紫耀好きやで♡』


『両思いやなあ♡』


康『昔からな♡』


えへへ。この感じが心地いい。


考えれば色んなことをジーコが教えてくれた。

ジーコは僕の優しくて甘えん坊なお兄ちゃん。


『ずーっと大好き』


康『かわいい〜〜♡俺も♡』


へへっ。この後もこんな風にラブラブしながら他愛ない話をして、たくさん元気をもらった。


もう10時を過ぎてて、明日も早いからジーコとはバイバイ。


ちょっと寂しいけど、『次はぎゅーしたままお昼寝しよか』なんて言ってくるからニコニコになっちゃう。


最後に『いつでも連絡してきーや』って頭を撫でてくれた。


早くまた甘えたいな。



流石にもうみんな帰ったかな、って楽屋に戻ると、なんと廉が待っててくれた。


『えっ！廉！』


「おう。一人やと寂しいやん」


『ふふ。優しいね、廉は』


「なんやねん改まって。恥ずいわ」


こんなツンツンな廉がいてくれるのもすごく心強いよ。

俺も恥ずいからこれは言わないけど。


「早よ帰るで」


『はーい。』


荷物もまとめてくれてたからすぐに楽屋を後にして、久しぶりに廉と帰る。


「ジーコはどうやった？」


『変わらない』


「そーか。」


これにも、廉はジーコのところに行く前にみた、あのどこか安心したような顔をした。


『廉、ありがとう』


「だから恥ずいって」

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