しょうれん短編集

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*紫耀


『もう、だいじょうぶ？？』


「ん...ﾋｯｸ」


泣き腫らして真っ赤な目の廉。泣くのは収まったけどヒックヒックずっと言ってる。


あと、抱きついてるのと。


『れん、もう一回寝れる？こわい？』


「んん...ぃや、ﾌｯ泣、うぅっ、こわぃ〜っ...ﾋｯｸ」


『ああぁ、よしよし。』


思い出したのかまた泣きそうになる廉を慌ててあやす。


何回もゆうけど、これ、相当参ってるな...


金縛りって疲れてる時になりやすいって聞いた。


かわいそうに...表に出さないから気づきにくいけど、かなり疲れ溜まってたんやね...


いつもそばにおるのに気づけずにごめんな、、


そんな気持ちも込めて、廉を抱きしめる腕に力を込めた。


今何時やろ、

4時半くらいか


『れん？疲れちゃったね。俺の隣でいっしょにねる？』


「ん...」


せまいけど、、これが一番最善策やと思ったから。


頭がコクコクして抱きつく力も弱まってきた廉を抱っこして、俺のベットまで連れてって一緒に横になる。


うとうとしてるから眠いんやろうけど、やっぱり怖いのか寝るのをためらってるように見える。


『れーん、俺が隣おるから怖くないで？もしまた怖くなっても俺がすぐ助けたるからな。安心しぃ』


「しょぉ...」


安心させるために優しく声をかけると、聞こえるか聞こえないかギリギリの小さな声で俺の名前を呼んで、ピトッと抱きついてきた。


華奢な廉とは対照的に、俺は肩幅も広けりゃ体も厚いから、安心してくれると思う。


頭を優しく撫でながら、開いた方の手で背中をトントンとしてやれば、しばらくして小さな寝息が聞こえてきた。


よかった、寝れたみたいやね、

明日は昼前まで自由やからたくさん寝れるといいな。


少しの間、また起きてしまわないか様子を見て、大丈夫そうやから俺も眠りについた。

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