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*廉
海『しょう、大丈夫かな..?』
神『かなり思い詰めてそうだね』
そんな会話を聞きながら、楽屋を出て行く時のふらふらした紫耀の姿を思い出す。
一人にしてはいけない気がして、いてもたってもいられなくて急いで紫耀の後を追いかけた。
紫耀がちょうど角を曲がるのが見えたから急いでそちらの方へ行くと、人通りの少ない暗めの場所でベンチに座る紫耀を見つけた。
俯いているから俺のことに気づいていないようだ。
はぁ..、とため息を吐くのが聞こえて、驚かせないようしゃがみながら紫耀を呼ぶ。
『あ、、廉...』
「うん。ほっとけなくて追いかけて来ちゃった」
『ごめん...』
「いいよ、謝らんで」
なぜか泣きそうな顔をする紫耀に、さっきの神の言葉を思い出して胸が締め付けられる。
「紫耀、何があった?話、聞くで?」
紫耀の隣に腰掛けて、無理しないでいいよ、と話しやすいように背中を撫でる。
『...ごめん』
「いいんやで、謝らなくて。なんも悪いことしてないやん」
紫耀の声が小さくて、すごく弱々しい...
「...ちょっと疲れちゃった?、、俺じゃあ話しにくい?」
問うても返事がないからやっぱり俺じゃ頼りないかな、って内心凹んでいると、ふるふると顔を横に振る紫耀。
しばらくして、ポツリ、と声を漏らした。
『...ぃゃゃ』
「ん?」
『...いやや。こんな毎日、嫌』
「休みがないのがしんどくなっちゃった?」
『うん...。疲れた...』
そう言って、涙を溜めた目をこちらに向けてくる。
やっと弱音を吐いてくれた...。
「そうやんな。いつも頑張ってくれてるもんな」
『...グスッ、さっき、夢で、スタッフさんに怒られてて...グスッ
おれ、がんばるの、、グスッ、つかれちゃった...ヒクッ もぅ..ぃや..』
「うんうん。もういいよ。もう十分頑張ったやん」
疲弊して弱り切った紫耀がめちゃめちゃ小さく感じて、思わず抱きしめる。
紫耀も抵抗することなく、されるがままにもたれて来た。
「紫耀、やすも。今の紫耀には休みが必要や」
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もも(プロフ) - コメント失礼します!初めて拝見したんですけど、まさかの、嵐も登場で嵐ファン兼ティアラとしてはもうほんとに堪りませんでした(//∇//)また、登場してくれるのを楽しみにしてます! (2020年8月10日 23時) (レス) id: 20bbfbc612 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - みゆさん» そう言って頂けてとても嬉しいです(*´˘` )しょうこじはジーコが甘える事が多いけど、きっと裏では紫耀くんもたくさん甘えてるんだろうな〜と思います♪ぜひ、また書きたいですね!その時は読んでやってください(^^) (2019年4月1日 19時) (レス) id: 1920600d5f (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 初めまして。しょうこじ読めて、嬉しいです!甘えたさんのしょう君大好きです。また関西の絡み読みたいです。楽しみにしてます! (2019年4月1日 15時) (レス) id: 079dd3e097 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - mikeさん» 嬉しすぎてにやけております..笑素敵な感想ありがとうございます!これからもしょうれんだらけなので、ぜひ楽しみにしていてください!! (2019年3月25日 23時) (レス) id: 1920600d5f (このIDを非表示/違反報告)
mike(プロフ) - 紫耀君に昔の様に甘える廉君と、それを喜ぶ紫耀君が見れて嬉しかったです!めちゃくちゃ可愛いかったです!素敵な作品をありがとうございました!また可愛い二人を楽しみにしています! (2019年3月25日 19時) (レス) id: ed8f4e7c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2019年3月21日 2時