【東京リベンジャーズ】私のヒーロー、責任とって愛して。1

. ページ27

.







山岸｢ヤベェよ、タケミチと夢女がマイキー君に拉致られたぞ！｣
マコト｢マジで！？絶っ対ぇ殺されるぞ！！｣



ヒナ｢その話ホント！？｣
山岸｢あ！｣
マコト｢あン？



橘……｣








___カツカツカツ…




ヒナ｢ちょっと待って！！｣



『ヒナ……』
武道｢橘！｣







____バチンッ








ヒナ｢夢女…行こう！花垣くんも、｣
武道｢え？｣
『ちょ、ヒナ…』


ヒナに手を引っ張られ、学校の中に戻される。





ヒナ｢こんな人たちの言いなりになっちゃダメだよ。
ヒナが夢女を守ってあげる。｣
『…ヒナ、』




___プルプル…


ヒナの手は震えていた。









___ガシ…


そのヒナの手を、龍宮寺さんが掴んだ。
それと同時にもう片手で私の肩を組む。








堅「オイ…殺すぞ、ガキ。
いきなりぶん殴ってハイ、サヨナラ？
ふざけんなよコラ」

ヒナ「ふざけてるのはどっちですか？」
堅「あ…？」


ヒナ「他校に勝手に入ってきて、無理矢理連れ去るのは友達のすることじゃありません。
最近の花垣くんは怪我ばっかり…



夢女にも怪我させたら、私が許しません。」





『ヒナ…』





___ガシ…

龍宮寺さんの肩に、武道の手が乗る。






堅「あ？」

武道「その手を離せ…」



堅「何言ってんのか聞こえねーよ。」







武道「その両手ぇ離せって言ってんだよ！！
バカ野郎！！」
『武道…』





堅「テメー、誰に向かって口きいてんだ？」
武道｢もう二度と、譲れねぇモンがあんだよ。｣




堅「は？二度と？」


万次郎「あーあ、せっかくダチになれると思ったのに、ザンネン♡



さて、どうやって死にてぇ？」



武道「…ッ」ゾクッ…




万次郎「二度と人前に立てねぇーツラにしてやるよ」
武道「一つだけ約束しろや」
万次郎「ん？」


武道「夢女と橘には絶っ対ぇ、手ぇ出すなよ。」
万次郎「は？知らねーよ」






『武道！！』
堅「っおい！」


組まれていた手を振りほどき、武道の方へ走る。




___グッ


佐野さんは殴る体制に入って、手を振りかざした。


武道「うっ」



武道は来る衝撃に備え、目を閉じていた。
その前に行けるよう、武道を抱きしめて武道に衝撃が行かないようにするのが精一杯。



武道「えっ」
『…ッ』






万次郎「なーんてね」


先程までの重たい声はどこに行ったんだろうと思うほど、今の声は軽くおちゃらけていた。






武道「……へ？」






.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す