【魔入りました！入間くん】甘い香りがする彼女は愛される。VOL.12

第110話 叫び声の響く夜 ページ36

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収穫祭 一日目 『夜』






ダリ｢さぁ〜〜

暗〜く不気味で不安で寂しい夜です…が。




教師陣(われわれ)はてんてこまいです。｣




｢指示くださーい！｣
｢こっちPの集計でーす！｣
｢人手をくださーい！！！｣




…






《"巣リス"
つぶらな瞳は闇夜でも周りを見通し、敵の寝床を奪い取る。》



____ぐぎぎぎ…

巣リス｢ん〜〜〜〜｣
｢う゛う゛うぅ〜〜｣




《"ステーキコウモリ"
おいしそうな匂いで獲物を襲い血を吸う。》


｢わぁあああ！！！｣
｢お腹が空くー！！｣




｢ヒッ！！｣
__｢こっちだ！！｣
｢おう…｣




__｢こっちだ…｣
｢えっ｣


《"頭鳥草"
鳥の頭は人の声をマネし獲物を呼ぶ。》



《朝に動きすぎた故の判断力・体力の低下。
夜は弱った生徒を見逃さない。》





…


ダリ｢毎年けが人が続出する一日目の夜！！
パニックは他のパニックを呼び、心が折れる…
そうなったらもう…｣




…




____グググ…


頭鳥草｢こっちだー｣
｢ぐっ…うぅ…






リタイアーーーーッ！！！｣







カルエゴ｢ケルベロビュート！！





フン…この魔獣のPは貴様に入らんからな。｣





頭鳥草｢チクショーー｣
カルエゴ｢案内係に従って行け。｣
｢ハイ…｣

カルエゴ｢まったく…




私まで現場に駆り出されるとは…｣


…



ブエル｢一日目は仕方ありません。
次々けが人(リタイア)が出ますから！｣


《救護班 ブエル・ブルシェンコ
能力: 半永久(ヒール)》




｢こっちー！！｣
｢はいしっかり〜！｣


｢いででででで！！｣
｢はーい、ガマンガマン。
男の子でしょ〜｣

｢処置が終わった人は速やかに学校へ移動するように〜｣






｢くそ〜〜〜！！
一日目を超えられなかった〜！｣
｢情けねぇ〜〜〜！！｣


ブエル｢いつも5分の1はここでリタイアするな。
あとは、そろそろ…｣




｢幻覚系でーす！！｣
ブエル｢おっ、きたな…｣




…



｢うわぁ〜い！

きれいな花、わたあめ？


きもちがいい〜ここは楽園だぁ〜い！｣





____ガシッ


____｢しっかりしろ！！｣




｢えっ


うわっ、なにこれ！？｣
｢幻覚ヅルだ、見事に捕まってたなー。｣


《"幻覚ヅル"
幻覚で獲物を囲い込み、じわじわ食べる。》



｢こっちにもいるぞー！｣
｢お〜、間に合ってよかった…
やっぱり自力で助けを呼べない生徒には…





彼の力が必要だ。｣




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