【鬼滅の刃】鬼 殺 愛 記 『1』

第十三幕 己 を 鼓 舞 せ よ ページ34

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俺はやれる！！絶対やれる！！
成し遂げる男だ！

骨折していようが何だろうが俺はやれる！！
戦える！！


折れてる炭治郎も凄いんだというのを見せてやれ！！






_____ぐるん、ドッ

炭治郎｢うっ｣


駄目だ！！
全然状況が変わってない。

気合いだけではどうにもならない！



頭だ！！
気合いと共に頭も使うんだ。

頭…あたっ…




頭使う暇ないぞ…危ない！！
今のギリギリだ！！





響凱｢…｣ギリッ…




____ポポンッ、ポンッ







響凱｢(…誰かが言った。)｣




____





｢つまらないよ。｣




____バサバサッ



｢つまらないんだよ、君の書き物は。
全てにおいて塵のようだ。

美しさも儚さも凄みもない。

もう書くのはよしたらどうだい。
紙と万年筆の無駄遣いだよ。｣


____｢…｣



｢最近は"昼間全く外に出てこない"し、そんな風だから君はつまらないのさ。

趣味の鼓でも叩いてたらいいんだ、この家に閉じ籠って。


それもまぁ、人に教えられる腕前ではないが。｣






____ぐしゃり



彼奴は小生の原稿を踏んだ。
だから、だから…小生は…





小生は……









____ポンッ





_____




響凱｢消えろ虫けら共！！





尚速 鼓打ち｣






！！

……もしかしてまだ速く鼓を打てるのか、





_____ポポンッポンッポポンッポンッ





ぐあああ、目が回る！！
この回転の速さ！！まずい…
すごい技だ。



___ギャッ

しかも爪の攻撃が三本から五本…





___ビッ

炭治郎｢……！！｣


顎部分が少し掠ってしまった。
でも、足を止めるな…！







.



_____ひら…



炭治郎｢！！｣


着地地点に紙。
誰かの手書き文字……






____ザッ

……こんなの踏めるわけが無い。





響凱｢！！｣



炭治郎｢！！｣

分かった。





____ポンッ



紙を踏まないように避けたおかげで、怪我が痛まない体の動かし方、呼吸の仕方が分かった。





____ポポンッ、ポンッ


呼吸は浅く、速く。
その呼吸で骨折してる脚周りの筋肉を強化する。

そして爪の攻撃の前には黴のような匂いがする！！






___クン

くる！！爪の攻撃！！



上だ。


___ギャッ



炭治郎｢全集中・水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫・乱｣






響凱｢！！
(攻撃を全て躱している！！)｣



行け！！入れ！！
間合いの内側へ！！前へ！！

懐に入り込め！！








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