第十二幕 元 十 二 鬼 月 ページ31
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清「そっその人たちは……」
炭治郎「俺は竈門炭治郎。
悪い鬼を倒しに来た。」
『……透白夢女です。』
炭治郎「さぁ、傷を見せて。
独りでよく頑張ったな。」
清「うっ……うっ……」
清さんはそのまま泣き出してしまった。
緊張と恐怖の糸が解けたのだろう。
てる子「お兄ちゃん……」
炭治郎「この傷薬はすごいんだぞ。
俺の師匠がくれたものだ!!
俺の師匠はな、天狗のお面をかぶっててな。」
てる子「天狗?ほんと?」
炭治郎「ほんとだよ。
よしできた。
痛みが引いたろ?」
清「うん……」
炭治郎「そういえば夢女も顔に傷がついてたな!」
『…』
そうだっけ?
…ああ、最初の彼を庇った時に出来たのかな。
炭治郎「俺が塗ってやる。顔を出してくれ。」
『……大丈夫です。』
炭治郎「遠慮するな!
夢女の顔は美人なんだから傷が残ってはいけない。」
『……』
彼は頑固に加えて人たらしなのか。
彼に関しては引いた方が早い。
炭治郎「目を瞑ってくれ。」
『…はい。』
言われた通りに目を瞑る。
……?
いつまでも塗られた感触がない。
『……あの、』
炭治郎「アッ、すまない!
じ、自分で塗ってくれ!!」
『………』
は?
彼から急いで薬が手に置かれる。
…何?
てる子「お姉さん、私が塗ってあげる。」
『…ありがとうございます、てる子さん。』
…彼の面倒見はどこに行ったんだ。
炭治郎「ここで何があったか話せるか?」
清「……
化け物に攫われて……く……
く……喰われそうになった。
そしたらどこからか別の化け物がきてこ、殺し合いをし始めた…
誰が俺を……くっ……喰うかっ……て。
そ……それで……
体から鼓が生えてる奴……あいつが他の奴にやられた時、この鼓を落としたから。
叩いたら部屋が変わって……何とか、今まで。」
…若いのに、よく頑張ったね。
一人で…
炭治郎「"稀血"……あの鬼はそんなことを言ってたが……」
清「!!
そうだ、そう…俺のことマレチって呼ぶんだ!」
天王寺松衛門「カァーーーァ!!
稀血トハ!!珍シキ血ノ持チ主デアル!!」
清「うわっ…」
てる子「キャァ!!」
あの鎹鴉煩いな…
天王寺松衛門「グワハハハ!!
ガキ共!!ツツキ回スゾ!!」
炭治郎「よせ。
珍しき血ってどういうことだ?」
色筆「生キ物ノ血ニハ種類系統ガアルノデスヨ。」
『色筆…!』
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春猫(プロフ) - アオイさん» アオイさん、コメントありがとうございます!無一郎くんですね!了解しました! (2021年12月6日 1時) (レス) @page2 id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 私は、無一郎 に一票 です! (2021年11月16日 15時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - はるさん» はるさん、コメントありがとうございます!伊黒さんですね!私なりに精一杯書かせていただきます!ありがとうございます! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 大刀洗さん» 大刀洗さん、コメントありがとうございます!善逸ですね、分かりました!! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 美星子さん» 美星子さん、コメントありがとうございます!煉獄さんですね、かしこまりました! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2021年10月12日 12時