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《眠ると強くなる男 我妻善逸。
普段は緊張や恐怖で体が強張り、うまく動かせない…
命の危機を前に緊張・恐怖が極限を越えると失神するように眠りに落ちる。》
……
Noside.
_____ドドドドド
?「チッ、また飛ばされた!
三日前からずっとこんな調子だ、畜生良い所で!
こんな狭っくるしい建物の中を進むのは得意じゃねぇんだよ、俺は!」
____バッ
?「……あぁ?」
鬼「よけたな。
随分活きのいい人間だ。
お前の肉はえぐり甲斐がありそうだ。」
?「我流 獣の呼吸」
?「的がデカいと切り裂き甲斐があるぜ!!」
____ダッ
鬼「ホホッ
正面から向かってくるとはいい度胸だ!」
_____ギャッ
鬼「痛っ……」
?「アハハハハッ
屍を晒して俺の踏み台となれ!!
参ノ牙 喰い裂き」
鬼「がっ…
首が……ッ、首が…」
?「猪突猛進猪突猛進!!」
……
____ギシィ…
鬼「"稀血"……
"稀血"…
アレさえ喰えば…
五十人…いや、百人分…
"稀血"の人間をもっと探して喰うのだ。
そうしたら、小生は
また、十二鬼月に戻れる。
そうすれば、この右眼にも…
"下陸"と浮かび上がる…!
また下弦の陸に…、いやそれ以上に…!!」
_______
鬼「…ぅっ…、ぐ…」
段々と
人間を喰えなくなってきた。
勿論継続して喰わねばならぬのだが。
"以前程の量"を受けつけなくなってくるのだ。
そして、
無惨「響凱。
もう喰えないのか?その程度か?」
鬼__響凱「いいえ……いいえ、まだ……」
_____バツッ
右眼に痛み。
響凱「ギャッ……
……!!
お…お待ちください……あと少し……」
無惨「もういい。
数字は剥奪する。それがお前の限界なのだ。」
人間を喰う程強くなれる。
そうして素質を認められれば鬼舞辻様に血を分けて戴けた。
あの御方の"血の力"は凄まじかった。
小生は以前と比べものにならぬ度合いで強くなり、十二鬼月として認められ、
これからも人を貪り喰い、尚一層強くなれるのだと信じていた。
信じていた。
______
てる子「清兄ちゃん!!」
清「!!」
てる子さんの兄…!
清さんはそのままの反射で叩いてしまうかと思ったが、手を止めた。
てる子「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
清「てる子…!!」
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春猫(プロフ) - アオイさん» アオイさん、コメントありがとうございます!無一郎くんですね!了解しました! (2021年12月6日 1時) (レス) @page2 id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 私は、無一郎 に一票 です! (2021年11月16日 15時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - はるさん» はるさん、コメントありがとうございます!伊黒さんですね!私なりに精一杯書かせていただきます!ありがとうございます! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 大刀洗さん» 大刀洗さん、コメントありがとうございます!善逸ですね、分かりました!! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 美星子さん» 美星子さん、コメントありがとうございます!煉獄さんですね、かしこまりました! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2021年10月12日 12時