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____ずる…
鬼が這いつくばって近づいてくる。
鬼「ぐひひっ
お前の脳髄を耳からぢゅるりと啜ってやるぞォ」
鬼は長い舌をでろでろさせながら言った。
あ、もう駄目だ。
____ばつん
《善逸の中で恐怖と責任感がはじけた。》
…
正一side.
____ぱた…
善逸さんはまた床に倒れ込んだ。
正一「善逸さん!?
善いっ…」
善逸「ぐう…」
正一「!?」
善逸「ぷぴーーー」
寝 て い る
鬼「何だそいつは、ぐひゃは!!」
正一「わああああ!!
善逸さん、起きてよ!!」
化け物は舌を振り回して、こちらに振りかざしてきた。
ぐっと目を閉じる。
ごめん、てる子。兄ちゃん。
俺……俺ッ…
_____ボトッ
鬼「ぐぎゃっ」
何か音がした。
そして苦しそうな化け物の声。
化け物の舌先はなかった。
恐る恐る目を開けると、黄色い羽織が前に見えた。
正一「……善…逸さん……」
善逸「……。」
鬼「ーーーーーー!!
ぐぅ、」
___メキメキ
化け物はまた舌を生やしてる。
善逸「シィイイイイ……」
鬼「ぐひっ
(な、なんだこの音…
こいつ……気配が変わった。)」
正一「善逸さん……」
.
善逸「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」
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_____ドンッ
隣から大きい音が鳴った。
その音にびっくりして目を瞑るほど。
鬼「ぐへっ…」
____ゴトンッ
目を開けると、化け物の首が斬られていた。
そして、化け物の奥には善逸さん。
いつの間にあんな所に…
善逸「んがっ」
____ゴロリ…
善逸さんの足元に化け物の頭が転がる。
善逸「ギャーーーーーッ死んでる!
急に死んでるよ、何なの!?もうやだ!」
…え?
善逸「……」パチッ
あ、善逸さんと目が合った。
善逸「正一君…まさか…
ありがとう、助かったよ〜
この恩は忘れないよ〜〜っ、こんな強いなら最初に言っといてよ〜〜」
善逸さんは俺にすがりついていた。
《正一は困惑していた。
鬼の出現とつい先程の目にも止まらぬ善逸の剣技。
さらに言えば善逸ほど…頭の悪い人間と会ったことがなかった。
困惑は止まらず、正一は考えるのをやめた。》
正一「……行きましょうか。」
善逸「うん…」
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春猫(プロフ) - アオイさん» アオイさん、コメントありがとうございます!無一郎くんですね!了解しました! (2021年12月6日 1時) (レス) @page2 id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 私は、無一郎 に一票 です! (2021年11月16日 15時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - はるさん» はるさん、コメントありがとうございます!伊黒さんですね!私なりに精一杯書かせていただきます!ありがとうございます! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 大刀洗さん» 大刀洗さん、コメントありがとうございます!善逸ですね、分かりました!! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 美星子さん» 美星子さん、コメントありがとうございます!煉獄さんですね、かしこまりました! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2021年10月12日 12時