第十一幕 猪 は 牙 を 剥 き 善 逸 は 眠 る ページ28
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…
善逸side.
善逸「はぁっ、はあっ…はっ」ブルブル
正一「……」
善逸「フウゥーーーン…はぁっ……フーーーッ」
正一「……;;」
正一「すみません、善逸さん。」
善逸「ヒャーーーーッ!!
ウォッ、ウォオオオッ」
____がはしっ
俺と手を繋ぎ、後ろにいた男の子……正一くんが急に声をかけてきた。
善逸「合図合図合図合図をしてくれよ、話しかけるなら!
急にこないでくれよ、心臓が口からまろび出る所だった。
もしそうなっていたらお前は人殺しだったぞ!!分かるか!?」
正一「すみません…
ただちょっと……汗、息、震えが酷すぎて…」
善逸「なんだよォ!!
俺は精一杯頑張ってるだろ!」
それなのにそんなこと言うなんて…!!
正一「いや申し訳ないんですけど俺も不安になってくるので……」
善逸「やだごめんね!!
でもなでもな!?
あんまり喋ったりしてると鬼とかにホラ!!
見るかるかもだろ!?
だから極力静かにした方がいいって思うの、俺は!
どう!?」
____ガサッ
俺の後ろから何か音がした。
恐る恐る振り返ると、鬼が這いつくばっていた。
鬼「ぐひ、ぐひ…
子供だ 舌触りがよさそうだ。」
善逸「ほら御覧!!
出たじゃない出たじゃない!!」
正一「……;;」
善逸「ア゛ーーーーーーーッ(汚い高音)
来ないでェ!!来ないでくれェ!!
やめてーーーーーッ!!!
おおおお美味しくない!!
きっと美味しくないよ俺真面目な話!
この子は痩せこけてますしカスカスで不味いから!!」
鬼「ぐひ ぐひ
喰ってみねぇとわかんねぇだろォ」
ごもっとも!!!
____パガッ
隣にあった水瓶が割られた。
善逸「ギャーーーーーッ
何それ舌速ァ!!
水瓶パカッて……ありえないんですけど!!」
___ドタアッ
もう捨て身の覚悟の勢いで次の部屋に滑り込む。
正一「善逸さん立って!!」
善逸「はあああ!!
膝にきてる、恐怖が八割膝に!!
おおおお俺のことは置いて行け、逃げるんだ!」
正一「そんなことできない!」
!! !! !!
なんて良い子なんだ、こんな怯えた"音"になってるのに。
俺が何とかしなくちゃ、俺が守ってあげないと可哀想だろ!!
享年が一桁とかあんまりだぞ!!
でも俺はすごく弱いんだよ。
守ってあげられる力が無いの。
でも俺が守ってあげなきゃ…
正一「立って!」
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春猫(プロフ) - アオイさん» アオイさん、コメントありがとうございます!無一郎くんですね!了解しました! (2021年12月6日 1時) (レス) @page2 id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 私は、無一郎 に一票 です! (2021年11月16日 15時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - はるさん» はるさん、コメントありがとうございます!伊黒さんですね!私なりに精一杯書かせていただきます!ありがとうございます! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 大刀洗さん» 大刀洗さん、コメントありがとうございます!善逸ですね、分かりました!! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 美星子さん» 美星子さん、コメントありがとうございます!煉獄さんですね、かしこまりました! (2021年11月13日 2時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2021年10月12日 12時