【殺戮の天使】殺人鬼たちに愛された末路。12

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ｸﾞﾚｲ｢夢女・ルミエール。｣
『はい』
ｸﾞﾚｲ｢迷惑をかけたな。｣


『……たしかに大変でしたし、迷惑でした。

でも、ここに来て学ばせてもらったこともありました。』


『ここに嵌められて来たのは腹立ちますけど、それのおかげでレイやザックに会えた……
またエディにも会えたし…

悪いことばかりではなかったの、かな…？』



『……ずっと皆さんの話を聞いてましたけど、


ダニーさん。
とりあえず私をここに連れてきたことについての謝罪は？』
ﾀﾞﾆｰ｢えっ……｣

ｴﾃﾞｨ｢怪我人にして容赦がない……｣
ｷｬｼｰ｢素敵……！｣



ﾀﾞﾆｰ｢……す、すみませんでし、た…？｣
『よろしい。

それに加えて、あなたはレイがザックに取られたって言いましたよね？
でもそれってあなたがここに連れてこなければ良かったんじゃないですか？』
ﾀﾞﾆｰ｢う……｣

ｴﾃﾞｨ｢夢女の正論パンチ……｣
ｷｬｼｰ｢カッコイイわ…！｣




ｸﾞﾚｲ｢夢女・ルミエール。
私は君のことを少々誤解していたようだ。｣
『誤解……ですか？』


ｸﾞﾚｲ｢最初の君は、こちらの殺人などということに慣れていないという印象があったのだが。｣
『……まぁ、怖かったですよ。
これからの日々はしばらくここの夢ですかね。


……私は端くれだとはいえ記者です。
これぐらいではヘコたりませんよ。
いや血は怖いですけど！！！』


『……私は、世の中に伝えきれてないことを伝える記者になるのが夢ですから。
それを叶えるために今の会社に入ったんです。

だから世の中で色んな人と出会い、伝える。
そんな仕事を誇りに思っています。』






ｸﾞﾚｲ｢私の目は間違っていなかったようだ。



私は君のことを、


君こそが




このビルの者たちの'神様"だと思ったのだ。｣



『私が……神様…』


ｸﾞﾚｲ｢このビルの厄介な者たちを相手にするのは苦難だろう。
それを無意識に君は私たちを引き寄せたのだ。

まるで君の喋っている間は普通の人間になれたかのようだった。
…きっと、そう思っている子たちもいるだろう。｣




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ｸﾞﾚｲ｢……ここに来て、後悔してるか？｣
『……殺されていたら後悔しているだろうけど、今は殺されてないから……


後悔して、ないですよ。』

ｸﾞﾚｲ｢……そうか。｣









_____ｺﾞｫｵｵｵｵｯ……ｶﾞﾗﾗﾗﾗｯ……







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