[第50話] 「人間」 ページ3
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ザック「なんだよ……これ、
レ、イ……」
レイのお腹からは、じわりと血が滲み出していく。
ザック「レイ!!!」
「あは」
「あはははははははははははははッ!!!」
ダニー「あぁ、もうひどいなぁ!
むちゃくちゃだよ!!
このビルを爆破させたのは僕!
そのうち、上も大火事だ!
あははははははっ!!」
ザック「……テメェッ!!」
ザックは鎌を構えようと、身体を動かしたがさっき鎌は壊れたばっかだ。
ダニー「あはは!!
丸腰のくせして血気盛んだね!!」
ザック「……!!」
ダニー「残念だねぇ!
君たちの約束はかなわないんだよ!?」
レイ「……ック」
ザック「!」
レイ「ザック……ケホッ
ごめん………、…なさ、い……」
ザック「何がだよ!
おい、しっかりしろよ!」
レイ「……ザックに殺してもらうって約束したのに……
……ごめんね。」
ザック「ふざけんな!!
俺は嘘が嫌いって言っただろうが、
待て、
ここで死なすかよ……!!」
____タンッ
『ザック……!』
ザックの肩に銃弾が飛んだ。
ダニー「逃がさない
助けさせない
なぁんにもさせなぁい……!!
そしてザック!
お前にはレイチェルは殺させなぁい!!
あはははははははははっ!!!」
ダニー「ねぇ、二人とも!
夢が消え去った気分はどうだい!?
僕に教えてくれないかい!?
それから____
みんなで心中でもしようか!?」
武器を持っている以上、向こうの方が有利だ。
一体、どうしたらここを抜け出せる……!!
「……ク」
レイ「……ザッ、ク……」
ザック「やめろ……
嘘は……」
レイ「ご…
め……」
ザック「たのむ……
俺を嘘つきにすんじゃねぇ!!!
俺は、
俺はお前を死なせるわけにはいかねぇんだよ……!!」
レイ「…あぁ……
ザック……
……いいんだよ……
……いつだってザックは私を助けてくれた…
……でもそれは、いつもじゃなくてもいいの……」
ザック「何、言ってんだ……!」
ダニー「そうさ、無力な化け物ほどおもしろいものはないよ!?」
レイ「…違う……
化け物じゃない。
でも、神様でもない……
……ザックは……
"人間"だよ……」
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ある - うぃぁぁぁぁ?!?!!殺天の時点で神だったのに…。?!?!?!?!被虐のノエル出しちゃいます?!?!あなたもしや神ですね?!?!?!神様ぁぁぁぁぁぁ!!!!!! (2022年9月19日 14時) (レス) @page24 id: 975a7d9699 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - こうさん» こうさん、コメントありがとうございます!わーー、面白くかけてて嬉しいです!読んでいただきありがとうございます! (2021年8月9日 13時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
こう - 最高すぎますー!!読んでてめちゃくちゃ面白かったです!ありがとうございました! (2021年8月9日 13時) (レス) id: 1c75e9ff96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2021年1月9日 23時