[最終話] Once in a Blue Moon ページ11
.
No.side.
｢_____それでレイチェル。
心が落ち着かなくなることは？｣
ﾚｲ｢いいえ、別に。｣
｢じゃあ最近は夜、よく眠れている？｣
ﾚｲ｢……はい。｣
｢…では今日はここまでにしましょうか。
ごめんなさいね、カウンセリングが長引いた子がいて遅くなってしまったわね。｣
ﾚｲ｢いいえ。｣
[問題なし
ただし、また入院当初のような錯乱状態を起こさぬよう注意。]
"ﾚｲ｢やめて！！！
やだ！
ザック！！！
あぁああぁあ！！！ザック！！！｣"
｢…部屋まで一緒に行き
ﾚｲ｢……部屋にはひとりで戻れます。｣
｢そういうわけにはいかないのよ。
ごめんなさいね。｣
ﾚｲ｢…はい。｣
｢あらぁ、今日はとても月がきれいだこと。
ねぇ、レイチェル。
ステキな夜よ。｣
ﾚｲ｢…ステキな夜。｣
｢……ェル、
レイチェル？｣
ﾚｲ｢！｣ﾊｯ
｢…こんな日はおとなしくベッドに入るといいわ。
いい夢が見られるわよ。｣
ﾚｲ｢……｣
____ﾋﾟﾀ……
｢レイチェル、どうしたの？｣
ﾚｲ｢…いえ、なにも。｣
｢…そう、ならいいの。｣
ﾚｲ｢……ええ。｣
｢…レイチェル。
もしかして怖いのかしら…？｣
ﾚｲ｢……え｣
｢あなたはここに来てからずいぶんとよくなったわ。
私たちの言うことをよく聞いて、受け答えも落ち着いている。
…監視の行き届かないひとりきりのときでも、もう大丈夫だわ。
…あなたとともにいた人___あの殺人鬼のことばかり気にしていたころとは違う…｣
ﾚｲ｢……。｣
｢…だからそんなあなたを安心させるために教えてあげる。
…本当はいけないのだけど｣
____ﾄﾞｸﾝ、
｢…あの殺人鬼は｣
_____ﾄﾞｸﾝ
｢_____死刑が決まったのよ。｣
.
ﾚｲ｢……そうですか。｣
｢おとなしくおやすみなさい。
……いいわね？｣
_____ﾊﾞﾀﾝ…
.ﾚｲside.
_____ｶﾁ､ｶﾁ､ｶﾁ､……
部屋には時計の針が動く音しか聞こえない。
私は机の引き出しを開け、ナイフを取り出した。
……ザックがくれた、ナイフ。
……本当は、ずっと夜は眠れなかった。
………心も、落ち着かなくて
……今夜も眠れないはずだった。
____ｶﾁ､ｶﾁ､ｶﾁ､……
______でも、
もう
目を閉じることしかなくなったんだ。
.
.
___ｶﾞｯ
.
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ある - うぃぁぁぁぁ？！？！！殺天の時点で神だったのに…。？！？！？！？！被虐のノエル出しちゃいます？！？！あなたもしや神ですね？！？！？！神様ぁぁぁぁぁぁ！！！！！！ (2022年9月19日 14時) (
レス) @page24 id: 975a7d9699 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - こうさん» こうさん、コメントありがとうございます！わーー、面白くかけてて嬉しいです！読んでいただきありがとうございます！ (2021年8月9日 13時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
こう - 最高すぎますー！！読んでてめちゃくちゃ面白かったです！ありがとうございました！ (2021年8月9日 13時) (レス) id: 1c75e9ff96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春猫
| 作成日時：2021年1月9日 23時
