【殺戮の天使】殺人鬼たちに愛された末路。11 (ページ3)

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[第45話] 二つの最上階ページ3

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ﾚｲ｢ｸﾞｽ……ぐす…グスッ……｣
ｻﾞｯｸ｢…おい。
いつまでも鼻水すすってんじゃねぇよ。｣
『おいこら、デリカシーなさすぎでしょ。』

ﾚｲ｢でも鼻から勝手に出てくるから…｣
ｻﾞｯｸ｢バカ。
んなこと言わなくていいんだよ。

これからここを出んだ。
どーにかしろよ。｣
ﾚｲ｢…うんｯ。｣

ｻﾞｯｸ｢ってか、このB1はお前のフロアだろ？
出口分かってんのか？｣
ﾚｲ｢…実はここから上に上がる記憶はないの。｣
ｻﾞｯｸ｢あぁ？…マジかよ。｣
ﾚｲ｢うん。

興味なかったし……
でもこのリビングに玄関がある…｣

ｻﾞｯｸ｢まぁ、じゃあとりあえずそこだな。

___っと、

その、

前にっ！！｣ｶﾞｯ

ザックはダニーさんの死体を蹴った。
これが…死体蹴り……

『死体に酷いことを…』
ｻﾞｯｸ｢よし！動かねぇな！｣
ﾚｲ｢……みたい。;;｣

ﾚｲ｢…他には何も聞かないの？｣
ｻﾞｯｸ｢あー？
聞かれたきゃ聞いてやるけどよぉ。｣
『このおバカには言う必要ないよ。』
ｻﾞｯｸ｢あぁ？？｣
『なにか間違ったことでもぉ？？』

ﾚｲ｢……
…いいかな、別に。｣

ﾚｲ｢……なんか、二人とも仲良くなった？｣
ｻﾞｯｸ｢は？｣
『え？』

…レイさん、なんで急に…

ﾚｲ｢なんか見ないうちに距離感が近くなってる気がして…｣
ｻﾞｯｸ｢こいつが鈍臭いからよ、｣
『ザックが馬鹿で何も考えないから、』

ｻﾞｯｸ｢『……はぁ？』｣
『鈍臭いってなによ！！』
ｻﾞｯｸ｢お前こそ馬鹿ってなんだ！｣
『馬鹿に馬鹿って言うのは当たり前でしょ？』

___ｽｯ…

『ｱｯ、調子乗りました。
なので鎌はﾔﾒﾏｼｮ…』

ﾚｲ｢やっぱり仲良くなった。｣
『レイが言うならそうなのかもね！』
ｻﾞｯｸ｢……ふん。｣

……

ｻﾞｯｸ｢…あ？
玄関なんてどこにもねぇじゃねーか。｣
ﾚｲ｢…間違ってなければここは私の家を模したフロアだもの。
ザック、強く押してみて。｣
ｻﾞｯｸ｢おー。｣

_____ｻﾞｼｯ

君の脳内辞典には｢切る｣しかないのか。

ﾚｲ｢ザック。
別に切らなくても良かったんだよ。｣
ｻﾞｯｸ｢うっせ！
開いたからいいんだよ。｣
『結果論ね。』

ﾚｲ｢そっか。
開いたからいいか。｣
ｻﾞｯｸ｢……

ま、これで外に____｣

ザックが開けた穴を覗いた。

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