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エディ「もしかして魔女じゃないの…?
ボクはそう思ったよ。
ねえ?そうでしょ、レイチェル?
だからね、ボクは希望します。
どうかレイチェルを針の刑に処して!!!」
視界がぐんと上がる。
私が今までいたところ、床は全部針の山になっていた。
エディ「一思いに落ちちゃえ!
そしたらボクが今度こそ幸せにしてあげる!」
レイ「……。」
エディ「……なに?
もしかして怒ってるの?
……ご、ごめんね!
でも、でもレイチェルが悪いんだよ!」
レイ「……。」
エディ「……喋ってよ。
ボクを無視しないでよ!」
グレイ「ここまでだ。」パチン、
エディ「え!
でも、待って、まだレイチェルがボクに何も答えてくれてないよ!」
グレイ「魔女を相手にお前は心を惑わされているな、エドワード・メイソン。
魔女を受け入れようとする心、魔女を恐怖にする心が透けてみえているのだ。」
エディ「……!」
グレイ「下がりなさい。」
エディ「……」
グレイ「ああ、なんと手強い魔女だ。」
レイ「魔女では、ないわ。」
グレイ「では次の証言者よ、彼女について述べなさい。」
ダニー「___さて、くだらない証言は終わったのかな?
おや、レイチェル。
なんだか落ち着いてるね?
僕が来て安心したかい?」
グレイ「ダニエル・ディケンズ。
お前には証言する意思があるのか?」
ダニー「あぁ神父様、勿論。
だって誰もマトモに証言できていないんだからね。
僕がちゃんと彼女の魅力を語ってあげないとね。
ねぇ、レイチェル。
僕は君のことを間違ったりしないことを知ってるだろう?」
グレイ「___では、始めたまえ。」
〈証言3
ダニエル・ディケンズ〉
ダニー「……本当、こんな分かりきっていることの証言をするのは馬鹿らしいよ。
それだけ、みんなレイチェルのことを分かっていなかったってことだ。
すべては彼女と出会ったカウセリングルームの始まりだったんだ。
僕はその時、ずっと理想の瞳を探していた……
生きながらにして永遠に死んでしまった目を。
もちろん本当に死んだ目でもいいけど、やっぱり濁ってしまうからね。
でもダメだった。
所詮、普通の人間の目なんて感情や気分によってすげ変わる。
絶望が希望へ、失意が悪意へ。
…まぁ、僕の仕事上仕方ないけど。
そんな時、僕が彼女のカウセリング担当になった。」
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作者名:春猫 | 作成日時:2020年11月27日 7時