. ページ15
.
ｷｬｼｰ｢皆様、お聞きくださぁい！
この悪魔は見た目はただのしおらしい女……
しかしハラワタは真っ黒！
正真正銘の___
魔女でございます！｣
ﾚｲ｢魔女じゃない。｣
ｷｬｼｰ｢ほら、この白々しいこと！
涼しい顔して嘘をつくのが上手なの！｣
ﾚｲ｢ｰｰｰｰｰｰ、｣
ｸﾞﾚｲ｢ふむ…
では、レイチェルが魔女である証拠の証言はあるかね？｣
ｷｬｼｰ｢ええ、もちろん！
___私は、この女の魔の手で断罪人から引きずり降ろされた！
あの時、私は高みから断罪の様子を見つめていたの。
そうしたらこの女に何か言われたザックは、自分を切り裂いたのよ！？
アイザック・フォスターもこの女に罪人としての牙を抜かれたようなものよ！
あんまりにも情けない有様を見せるから頭にきちゃって私、そこまで降りてやったの！
そしたらこの女、しれっとした顔で何をしたと思う！？
この私を撃ち抜いたのよ！
罪人に出し抜かれて、断罪人が撃たれるなんてあっていいことじゃないわ！！
しおらしい罪人の顔を被ったとんでもなくずるい女なのよ！！
だって私をあんな、あんなあんなところに落とすなんて悪魔以外の何者でもないわ！！｣
ﾚｲ｢…別に出し抜いた記憶は｣
ｷｬｼｰ｢何言ってるのよ、この悪魔！！
それに私が一体何が一番悔しかったのか分かってるの！？
それはね…
あなたに撃たれた時、喜んじゃったことよ！
あーっはっはっはっはっ！！！｣
ｷｬｼｰ｢…。
とにかく…この女はまごうことなき魔女でぇーす。
水責めの刑を希望しまぁーす。｣
___ﾄﾞﾌﾟﾝ。
ﾚｲ｢…｣ｺﾞﾎﾟｯ…
ｷｬｼｰ｢さぁ、あがいてもがいて！
お願いだからあの時以上の興奮を感じさせてちょうだいよ！！｣
この水は柱状になっていた、だけど上はなかった。
私はそれに向かって泳ぐ。
ﾚｲ｢…ぷは。
……そんなに見たいの？｣
ｷｬｼｰ｢は？｣
ﾚｲ｢そんなに私に望むことがあるの？｣
ｸﾞﾚｲ｢そこまでだ。｣ﾊﾟﾁﾝ
神父様が指を鳴らすと水はなくなった。
ｷｬｼｰ｢……！
…神父様！？
まだ刑は終わってませんわ！？｣
ｸﾞﾚｲ｢刑に処すのはお前ではない、キャサリン・ワード。
それに魔女とするものに何を求めている。｣
ｷｬｼｰ｢ｰｰｰｰｰｰｯ…｣
ｸﾞﾚｲ｢下がりなさい。｣
ｷｬｼｰ｢…｣ｷﾞﾘｯ…
そう言われると、あの女は去っていった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春猫
| 作成日時：2020年11月27日 7時
