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ｸﾞﾚｲ｢安心したまえ。殺してはいない。｣
ﾚｲ｢ならどうして…ｯ｣
ｸﾞﾚｲ｢ただ優しく寝かしているだけだ。
きっと今は、夢を見ているだろう。｣
ﾚｲ｢…このナイフ、どうしてこれがザックのナイフだと知って…｣
ｸﾞﾚｲ｢もちろん知っているとも。
あの子をここへ連れてきたのは私だからな。｣
ﾚｲ｢！｣
ｸﾞﾚｲ｢…だが見てみろ。
今、ザックは満身創痍だ。
たぶらかされたのだ。
君という悪魔に。
君は……魔女だ。｣
____ぶわっ
ﾚｲ｢…ちが、う…｣
違う…！
私はどんどん意識がなくなっていくのを感じた。
ーーー
ｸﾞﾚｲ｢レイチェル。
君はあの者たちに何をした？
ダニーは賢くて思慮深い者だった。
だからこそ彼は一番ここを把握していたし、身勝手な行動などとらなかった。
そしてアイザックはどうだろうか？
彼はとても単純で、言い換えればとても純粋な者だ。
それが今、お前の殺されたいという願望の為に手酷く扱われ、酷い目にあっている。
それらは全て君に会ったからではないか？｣
ﾚｲ｢違う……
私は……何もしてない。｣
ｸﾞﾚｲ｢そうか…私は君が不思議なのだよ、レイチェル。
君は一体何者だ？
答えないのか？
ここは神前であると言っただろう。
…あぁ、君はやはり本当は神など信仰しておらぬのだ。｣
ﾚｲ｢いいえ、神様がおっしゃられることは守るべきことだと思ってる。｣
ｸﾞﾚｲ｢ならばそれはなぜだ？
なぜそう思えるのかね？｣
ﾚｲ｢……。｣
ｸﾞﾚｲ｢…"答えない"のではないな。
"答えられない"のだな。
レイチェル・ガードナー。
そなたの心は神に望まれようと思うばかりに偽りにまみれている。
____そして、我が天使たちをたぶらかす魔女なのであろう！｣
ﾚｲ｢…違う！｣
ｸﾞﾚｲ｢ならば！！
今から君を裁判にかけよう！！！｣
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作者名：春猫
| 作成日時：2020年11月27日 7時
