【殺戮の天使】殺人鬼たちに愛された末路。7 (ページ13)

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？？？｢見つけれて、間に合ってよかった…！｣
『来てくれたんだね、ありがとう…！』
？？？｢これ、渡したくて…｣

あの時、ーーくんは来てくれるなんて思わなかったし。
とても嬉しかったんだ。

『これ？』
？？？｢…大切にして欲しい。｣
『指輪…？』

小さい頃だから、例えおもちゃの指輪でも嬉しかったんだ。
指輪の裏には私のイニシャルが書いてあった。

『くれるの？』
？？？｢うん、夢女のために作ったから。
俺とお揃い。｣
『…なら、私…ーーくんのがいい。
交換したい。』
？？？｢え？｣
『ーーくんの名前忘れたくないし、忘れたとしても探せるでしょ？
だから…』

？？？｢うん、いいよ。
この指輪の色、青だけどいい？｣
『青でもいいの。
ーーくんの名前が書いてるだけで十分。』
？？？｢じゃあ俺は赤だね。｣

《ーーー方面の飛行機にお乗りになられるかたはー…》

『…行かなきゃ。』
？？？｢……うん。｣

『ねぇ、また会いに来てもいい？』
？？？｢！
うん、いつでも待ってる…！
何歳になっても、絶対…！

むしろ俺からも会いにいくから…！｣
『うん、待ってる！』

ーーくんは泣きながら私と約束してくれた。
でも時間が経つにつれ、ーーくんの名前も顔も声も全て忘れていった。
きっとーーくんだってそうだろう。

？？？｢…俺は絶対警察官になって、夢女を守るから！｣
『…うん！
ーーくんならきっとなれるよ！
私だって私の名前が世界に広がるぐらいまでの記者になってやる！』
？？？｢……バイバイ！｣
『バイバイ！』

それから私は彼と繋がっている指輪を大切に保管していたのだ。
付けるのではなく、チェーンをつけカバンの中に直していた。
…御守り的な感じ。

それから色んな人との出会いがあったんだよなぁ。

ーーー

『ｽｰ…』
ｸﾞﾚｲ｢…眠ったか。｣

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