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『それって私も同伴可能なんですか?』
レイ「!」
『さすがにこの住人の貴方とレイか二人きりになることは許可できない。
信用すらないんですから貴方は。』
グレイ「ふむ…そう言うと思ったのだ。元々三人のつもりだったのでね。」
『それはどーも。
だってレイ。』
レイ「少しだけ時間がほしい。
ザックと話をさせて……」
『そうだね、まあ一悶着ありそうだけど…』
グレイ「すまないが、夢女・ルミエールだけ残ってくれないか。
言いたいことがある。」
レイ「!
…そんなの、」
『分かりました。』
レイ「夢女…!」
『レイはザックに交渉してきて、ね?』
レイ「う、うん……。」
『で、話とは…?』
グレイ「私は君にも興味があるのだよ、夢女・ルミエール。」
『神父様に気に入られるような人間じゃあないですけど、なんですか?』
グレイ「どうして君はレイチェル・ガードナーを助けた?」
『…友達記者が言ったんです。
敵と遭遇した時、力ずくで守りたいものを守るために戦う者。
何か策がないかと考え、目の前のものと戦う者。
そして、自分には何も出来ないと逃げる者。
私たち記者は、修羅場な現場をいくつも見たことがあります。
そしてその大半は逃げている。
逃げることが本当に恥ずかしいとは思わない。
だって何も怖らがずに生きている方が人間じゃない、でしょう?
私はあの時、逃げようとしました。
彼女…レイを助けて逃げようとして一歩踏み出したんですけどね〜!
ダメでした。』
グレイ「……そうか。
君は……」
神父様は続きを言うかと思えば黙った。
『君は?』
グレイ「いや、これはまた今度としよう。」
『え、そんなひどいことあります?』
グレイ「それと私は君を無視しているのではない。
私の監視対象はあくまで君たちではなく、」
『レイチェル・ガードナー、ただ1人ですよね?
分かりました、なるべくこれから黙っておきます。』
グレイ「理解が早くて何よりだ。」
レイが帰ってこない。
結構手こずってるんだろうなぁ…
私は暇になったので、カメラをだす。
そして今までの写真を見返していく。
USBメモリならあるしね。
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作者名:春猫 | 作成日時:2020年11月20日 16時