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首からいつものように血が溢れ出して…
苦しい、痛いと言いながら……
そして、その後は……、
ﾀﾞﾆｰ｢ほら、続きを想像できないだろう？｣
ｻﾞｯｸ｢…ｯ！！｣
ﾀﾞﾆｰ｢叫ぶのはやめた方がいい。
余計に血が出るよ。
あぁ、死んでも構わないのか！｣ｺﾂ、ｺﾂ…
ｻﾞｯｸ｢待……てっ……！｣
____ﾊﾞﾀﾝｯ
.
…ﾚｲside.
ｸﾞﾚｲ｢___B6についたぞ。
ザックのフロアは彼に似ていて複雑ではない。
急ぎなさい。
私も少し気になることかあるのでな。｣ﾎﾞｿｯ
夢女はまた何も言わなかった。
というか、目が合わない…？
こう意識的にじゃなくて…
ｸﾞﾚｲ｢レイチェル・ガードナー？｣
ﾚｲ｢！｣
そうだ、急がなきゃ。
___"ｻﾞｯｸ｢B6で俺がテメェを一番最初に見つけた場所。
そん中にあるもんを持ってこい。｣"
ﾚｲ｢ここ、か…｣
この奥がザックが言っていた所…？
そのまま奥に進んでいくと、部屋があった。
散らかっていて汚れているけど確かに人がいた感じ。
ﾚｲ｢……。｣
床にファッション誌と字が乱雑に紙がおいてあった。
"ｻﾞｯｸ｢俺は字が読めねぇんだからよ。｣"
ﾚｲ｢…やっぱり｣
ここはザックが過ごしていた部屋____…
ﾚｲ｢……。｣
___同じジュースばっかり転がってる。
ﾚｲ｢…このジュース好きなのかな。｣
湿気ったスナック菓子。
ﾚｲ｢…そういえばあの時小鳥にあげたのはザックのだったんだ。｣
赤黒いものがこびりついた洗面台と汚れたままのタオル。
ﾚｲ｢これじゃあ、きっと治るのも治らない。｣
ボロボロで固いスプリングのソファ。
ﾚｲ｢毛布も薄くて……きっと寒い……｣
____そういえば知らないな、
ザックのことは何も知らない……
___ｶﾗﾝ
ﾚｲ｢…もしかして、ザックが言ってたのはこれのこと…？｣
ソファから落ちたのはナイフだった。
___サビと汚れ、手入れはあまりされていないみたい。
ﾚｲ｢でも不思議。
刃はよく切れそうだ…｣
___ザックがここでこんな風に過ごしてるなんて知りもしなかった。
ﾚｲ｢戻ろう……ザックのところに。｣
___ｶｻ。
そう思い立ち上がったところだ。
ナイフの近くに紙がおいてあったのだ。
ﾚｲ｢子供の落書き…？｣
ザックがこの落書きを意味無く残す性格ではないだろう。
こんなにもボロボロなのに保管してるってことは…
ﾚｲ｢…これも持っていこう。｣
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作者名：春猫
| 作成日時：2020年11月20日 16時
