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千「…酒さえあればな。」
『…未成年なのに。』
千「飲むわけじゃねーよ。酒のアルコール__つまりエタノールがありゃ硝酸+エタノールでナイタール液が作れる。もろ工業用の腐食液だ。」
大「今、なんて言った千空?」
千「あ?ナイタールだよ。鉱物のフェライト粒界を…」
大「ちがう!難しい話は俺にはわからん!…《酒さえあれば》?
…もしやブドウってワインの……」
と大樹くんはブドウを出した。
え、こんなぴったしなことってあるの?
千「やるじゃねえかデカブツ!!」
千「…」
グシャア…グシャア…
私達は無心でブドウを手で潰している。
ドグシャッ、グシャ
大「うおおおおおおお」
隣では大樹くんが足でブドウを潰している。
『…斬新ですな…』
千「あ うん。肉体作業はもう全部チート体力のテメーに任せる。んのが合理的だ。」
後はツボへ移し、グルグルとかき混ぜるだけ。
千「3週間そろそろだな。」
出来たであろうワインをコップに移す。
『ああぁあ…未成年だけどおお…しょうがない…』
千「もう俺ら3716歳だろ」
『……屁理屈だ。』
ゴクッ
千「おお!思ったよりイケんじゃねぇか。市販品の約100億倍酷ぇがな」
…市販品飲んだことあるんだ。なんてもう突っ込まないよ…
大「ワインって!ブドウさえあればこんな簡単にできるもんだとは…!」ゲホッ
千「ただブドウやレーズン潰してペットボトルに入れときゃ完成だ!ククク…密造酒で犯罪だがな!!」
千「地道に一歩一歩!な!こっから先はちーーーと骨が折れんぞ。《はじめようワインの蒸留!!ブランデーの作り方》だ」ゴゴキッ
大「なにー蒸留か!全然わからん!!」
千「言うと思ったぞ。熱して冷ましてたらしてアルコール濃くすんだよ
なァ〜〜〜に
紀元前3000年メソポタミア文明の連中も土器で蒸留してたんだ。やってやれねえことはねぇ、唆るぜこれは!!」
といい千空は火をつけた。
次の瞬間パリンと土器が砕け散った。
『…ドンマイ。』
千「…うるせー」
それから冬になり、
大「…」わしゃわしゃ
大樹くんは髭だらけになってしまった。
ダンディですな…
大「杠に!嫌われてしまう!」
千「つーか清潔さって意味でなんとかしろ。病気=ゲームオーバーだ。」
というと千空くんは雪の中に手を突っ込み貝殻を出した。
『…まさか__』
その貝殻を使って髭を全部引っこ抜いた。
『…い、痛そう…』
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#アジフライ(プロフ) - 2、3年前に読んでいて、最近またアニメが進んで読みたくなったので1から読み直します!この作品が印象に残っておりまして…!応援しております! (2023年4月16日 1時) (レス) id: f0b086ba4b (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 干し芋さん» 干し芋さん、コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2021年3月9日 18時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
干し芋 - 最高に面白いです!最新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年3月9日 18時) (レス) id: 5dc4ad0b6f (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - ルナさん» ルナさん、コメントありがとうございます!神作品だなんて…(照)ありがとうございます、これからも読んでいってください! (2021年3月9日 13時) (レス) id: 6d769d8849 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - え?ちょっと待ってください。作品良いし、イラスト上手いし…。神作品じゃないっすか…! (2021年3月8日 22時) (レス) id: 55c0655de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2020年1月16日 1時