. ページ14
.
ｻﾞｯｸ｢…で？
どうやってここから出るんだ。｣
ﾚｲ｢きっとどこかにヒントがあるはず……
この部屋でまず怪しいのは、
中央のあの死体……｣
私とザックはその死体に近づいた。
ｻﾞｯｸ｢うへぇ、気持ち悪ィ。｣
ﾚｲ｢この死体にはなにか意味があるはず。
どこかに手がかりが…
足の方、床になにか書いてある。｣
ｻﾞｯｸ｢読めんのか？｣
ﾚｲ｢うん。
ここで横たわる男はその足で命を踏みにじった愚かな人殺し。
罪を自覚し苦しむならば、その足を捨てればよいのに、それすらできぬ。
罪を犯したのは身体のどの部分か自覚するならば切り捨てよ。
天秤にその部分と罪を並べ。
重さを揃えるがいい。｣
ｻﾞｯｸ｢あぁ？
なんのことかさっぱりだ。｣
ﾚｲ｢たぶん…この死体はかつて殺人鬼だった人間。
命を踏みにじる罪を犯しこの部屋に連れてこられ、"断罪"された___…｣
ｻﾞｯｸ｢俺たちもこうなるってことか。｣ｹﾞｼｯ
ザックはその死体を蹴った。
ｻﾞｯｸ｢うげっ、足が取れやがった。｣
ﾚｲ｢…それだ。｣
ｻﾞｯｸ｢あ？｣
ﾚｲ｢その足、棚の上に天秤があった。
足をそれに載せる…ザックできる？｣
ｻﾞｯｸ｢あぁ！？
なんで俺がこんな気味悪ィもん持っ___｣
ﾚｲ｢じゃあいい。｣
ｻﾞｯｸ｢…あんだ？
お前らしくねぇ。
ロボットみてぇに同意しか出来ねぇテメェがんなこと言えんのか？
…まさかお前、
お前、もうラリってんのか？｣
ﾚｲ｢けほっ、｣
ｻﾞｯｸ｢めんどくせぇ、苦しくなる前に言えっつったろ！！｣ｶﾞｯ
ﾚｲ｢けほっ、ｹﾎｯ…｣
ｻﾞｯｸ｢ﾁｯ。
んでこの足をこれに載せればいいんだろ！？｣
___ｶﾞｧﾝｯ
ザックは乱雑に足を載せた。
すると、天秤は釣り合った。
___ｼ…ﾝ…
ｻﾞｯｸ｢…なにも、起きねぇ…？｣
ﾚｲ｢…ううん、きっとどこかでスイッチが入ったはず。
じゃなきゃ、わざわざ…こんな文字を残す意味が無い…
私もザックも毒で判断力が鈍ってる…見逃してるだけかも。｣
ｻﾞｯｸ｢くそっ、時間がねぇっていうのによ…｣
ﾚｲ｢やっぱりこれはザックがつけてて。｣
ｻﾞｯｸ｢はぁ！？｣
ﾚｲ｢探索に邪魔だし、だいぶ楽になった。
それに…
先に死なれたら困るのは私も同じ…｣
ｻﾞｯｸ｢んなの、俺も一緒…
おい！！！｣
ﾚｲ｢二手に別れて調べよう。
生きて、ここから出て…それで……｣
ｻﾞｯｸ｢…それで……なんだよ…｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜ト(プロフ) - 返信ありがとうございます!楽しみにしてます!! (2020年11月6日 13時) (
レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 夜トさん» 夜トさん、コメントありがとうございます！全員ですね！ちょっと変になる可能性もあるかもしれないですが頑張ります！ (2020年11月6日 13時) (レス) id: 04f98dae4c (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - オチなんですけど大変だと思うんですが全員書いてもらえるととても嬉しいです!! (2020年11月6日 9時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - 待ってました! (2020年11月6日 9時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春猫
| 作成日時：2020年11月6日 7時
