[第9話] 罪と罰 ページ3
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[Floor B3]
レイ「……ここで止まったね。」
ザック「……B3、か。」
『監視カメラ…』
ザック「一気に上まで上がりゃあいいのに、いちいち止まりやがって…
またエレベーター探しかよ!」
レイ「……そうね。」
ザック「おい、頼むぞ。
テメェは俺より頭の出来がいいんだ。
しっかり出口までたどり着けよ!」
レイ「うん、がんばる。
役に立つようにする。
だから神様に誓ったとおり、ここから出られたら…
殺して。」
『神様?』
ザック「…はぁ。
お前…ほんと何度もうるせぇな。
わぁってるよ。」
『え、神様って何?』
レイ「……」
『ねえ。』
無・視。
これは夢女ちゃん、拗ねていいと思う。
『……』ムスーッ
ザック「なに拗ねてんだ、そこ邪魔だ。」
『……。』
ザック「あーー!悪かったな、はいこれでいいだろ!!」
____ガチャガチャ。
レイ「……。」チラ…
ザック「なんだよ。」
レイ「…言ってもザックが分かるか……分からない。」
ザック「わかんねーでも言いたいなら言え!」
『完全にナメられてるな…。』
レイ「……鍵が開いてない。
この部屋、他にも何も無いし正直困ってる。」
ザック「お前がわからなくて俺にわかるはずねーだろ。」
レイ「そう言うと思った。
(どうしようか、ポシェットの中に…
でも、これは……)」
ザック「…おい。
おい!まだ開かねぇのかよ!!」
レイ「…まだ。」
ザック「さっきから自分のカバン見つめて何してんだよ。」
レイ「なにか鍵を開けられるものを…と思って。」
ザック「あ?
んでそのカバンには何が入ってんだよ。」
レイ「……えっと、糸と針…
それと……」
『?
それと、何…?』
糸と針を持ってるのは知ってるけどあと何だろう…?
ザック「おお?
お前、針とかで鍵開けられる奴か?」
レイ「…そんな特技ない。」
ザック「じゃあ針と糸なんかあっても意味ねぇじゃねぇか!
どけ!」
『女の子押したらダメだよ。』
ザック「うるせぇ!
もうぶっ壊してやる!」
レイ「この扉、鉄格子だよ。」
ザック「うるせぇ!
やってみなきゃわかんねえだろうが!」
____ギィン、ギインッ
ザック「だぁあっ、くっそ硬ってぇ!」
レイ「……鉄だもの。」
『見たところ鍵穴もないね…』
ザック「お前それ早く言____っ」
____ヴーッ、ヴーッ
全「「『!!』」」
ザック「おい、下がれ!!」ガシッ
レイ「!」
『うわっ』
___ドドドドッ
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夜ト(プロフ) - 返信ありがとうございます!楽しみにしてます!! (2020年11月6日 13時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 夜トさん» 夜トさん、コメントありがとうございます!全員ですね!ちょっと変になる可能性もあるかもしれないですが頑張ります! (2020年11月6日 13時) (レス) id: 04f98dae4c (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - オチなんですけど大変だと思うんですが全員書いてもらえるととても嬉しいです!! (2020年11月6日 9時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - 待ってました! (2020年11月6日 9時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2020年11月6日 7時