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ダニー「…そうすれば君は君を取り戻すのに。
あの素晴らしい目に戻って僕と共に生きよう、レイチェル…」
怖い。
怖い、怖い。
なんでB6では怖くなかったのか、今に分かった。
"『レイ!』"
"『レイ、下がって。』"
…夢女がいたんだ。
今、気づいた。
"『開くんだ。レイ、お先失礼〜!初めのいーっぽ!』"
B7のとき、新しい扉を開ける時は夢女が一番最初に出て危険がないか確認してくれていた。
"『レイ、下がって!』"
アレに追われそうになったとき、夢女がいつも後ろへと隠してくれていた。
逃げる時、握った手は暖かかった。
…少し、震えていた。
私を怖がらせないように、夢女は守ってくれていた。
…自分だって怖いのに。
いつも夢女は笑顔だった。
…私を安心させるために。
" レイ「……じゃあ夢女は私のせいでここに巻き込まれたってこと?」
『…い、いやあ!?違うよ!!あはは!』"
…夢女は優しすぎるんだ。
……私を助けるためにこんな所まで来てくれた。
結果としてこんなことに巻き込まれている。
ごめん、なさい。
___ギュッ…
私は深く深く目を瞑った。
ダニー「…ダメか。」
レイ「…お願い先生!ここから出して!」
ダニー「…レイチェル。
それでも君の目は今までのどの人間の眼球よりもずっとずっと美しいよ…」
レイ「あぁ!離して!
私、お父さんとお母さんの所へ帰りたい…!
夢女に会いたい!!」
ダニー「レイチェル。
大丈夫さ、君はすぐにお父さんとお母さんに会えるよ。
君のお父さんとお母さんは____君を、
地獄で待ってる。」
レイ「……」
___チリン…
ダニー「さぁ、レイチェル。
眼球を…」
____チリン…
____チリン…
____チリン…
……
『だーれかいませんか!!
…っているわけないよね!知ってます!』
むしろ知らん人が来たら怖いわ。
?「あぁ、誰かいんのかぁ?」
『その声…』
さっきの殺人鬼…!
この際、彼でもいい!!
『すみません、ドア壊してくれませんか!!』
?「誰だ、お前は。」
『さっきいた女です!』
?「お前か!!絶対殺してやるからな!!!」
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春猫(プロフ) - 夜トさん» 夜トさん、コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2020年11月1日 11時) (レス) id: 04f98dae4c (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - 続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2020年11月1日 11時) (レス) id: bd201871c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2020年10月30日 8時