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『あんたのせいで良太郎が自由に暮らせなくなるかもしれないんだよ…？
責任取れんのかよ！所詮砂のくせに！！
…ちゃんと考えてあげなよｯ。』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
あぁ、情けない。勝手にキレて勝手に泣き出した。
でも、辛いんだもん。
ﾓﾓﾀﾛｽ｢お前……｣
良太郎｢夢女…｣
ﾊﾅ｢……｣
『…ｽﾞｽﾞｯ……馬鹿ぁあああぁあ！！！』
ﾎﾞｺﾎﾞｺﾎﾞｺﾎﾞｺｯ
ﾓﾓﾀﾛｽ｢何だよ急に！！！｣
良太郎｢えぇええ、夢女落ち着いてぇ！！｣
ﾊﾅ｢もー！｣
『……』
全｢｢｢……｣｣｣
私はモモタロスの上から二人に回収された。
そして静寂が訪れた。
『うぅう…』
良太郎｢どうしたの…？｣
『手が痛いよぉ……』
ﾓﾓﾀﾛｽ｢勝手にてめえが殴るからだろうが！！｣
ﾊﾅ｢あんたはうるさい黙ってて！！｣ﾄﾞｺﾞｯ
『うわぁあぁあああん！！』
良太郎｢と、とりあえずミルク・ディッパーで手当しよ？ね？｣
ﾊﾅ｢そ、そうよ！さ、行きましょ！｣
『ぅん……ｸﾞｽｯ』
……モモタロスside.
ｳｨｲｲｲﾝ……
良太郎たちは出ていった。
ﾓﾓﾀﾛｽ｢ﾁｯ……クソｯ。｣
あのタコ殴りにされても痛みなんざなかった。
人間はあんなにも弱っちいのだろうか。
"『もう過ぎたことは変わらないって言ったのは誰だよ！！！』"
""ﾓﾓﾀﾛｽ｢もう過ぎたことは変わらねえんだからよ。｣""
ﾓﾓﾀﾛｽ｢ダッセェ……｣
…夢女side.
『う、うう……』
ﾊﾅ｢私、先に行って愛理さんに説明してくるね！｣
良太郎｢ありがとう…っ。｣
私はただ今ミルク・ディッパーへ輸送の最中。
思いっきり殴った右手もタコ殴りに参加した左手も痛い…
心も痛い…
もうデンライナーに戻りたくないぃ……
良太郎｢…ありがと。僕のために怒ってくれて。｣
『…え？』
良太郎｢僕さ、とても怒ってたんだ。今までにないぐらい。
でもね、夢女が僕のために怒ってくれてそのムカムカは何処か行っちゃった…
今まで、僕のために他人に怒ってくれた人いなかったから…｣
良太郎はそう言った。
『でも、カッコ悪かった。
途中で泣いちゃったし…』
良太郎｢僕からしたらカッコよかった。
えへへ、だから…ありがとう。｣
『……うん。』
『……良太郎。』
良太郎｢ん？｣
『さっきからずっと痛いと思ってたら血出てた。』
良太郎｢エッ。どれだけ本気で殴ったの！？？｣
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作者名：春猫
| 作成日時：2020年8月17日 2時
