【鬼滅の刃】鬼 殺 愛 記 『2』

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祖父｢、え……｣





＿＿＿＿ザグッ



急に私の足元に鋤が刺さる。
周りを見ると黒い影が私の全ての方向をぐるりと囲んでいた。


その顔はなかった。



祖父｢うわぁぁぁぁああ！！！

な、なんだよお前たち！誰だ！｣





___｢ﾈｪ、ｵｼﾞｻﾝ。｣


___｢ｱｿﾎﾞｳ！｣


影の声は女の子や男の子のような若い子供の声だ。
ころころとした軽い音を立てて、私の周りに立つ。




祖父｢誰だよ、今すぐ私をさっきの場所に…！｣






＿＿＿＿＿ねとり…


手がねとねとした物に握られる。



祖父｢ヒッ！｣



___｢ｵ､ｵｵｵｵｵｼﾞｱｻﾝ？ｱ､ｱｱｿｱｿｱｿﾎﾞ？？？｣



影が私の手を掴んでいた。




祖父｢遊ばない！
遊ぶわけがないだろ！！｣



___｢ｵｼﾞｵ､ｵｼﾞｻﾝﾉﾀﾀﾀﾒﾆｶﾞﾝﾝﾊﾞﾊﾞｯﾀﾉ。｣




祖父｢頑張った…？｣










___｢ｺｺ､ｺｺｺｺｺｺﾐﾃﾐﾐﾃﾐﾃ！！ﾌﾌﾌﾊﾊﾊﾋﾋﾋｯ！！｣


影が指さした方向を見ると、






祖父｢え、……？｣








何も無い真っ暗な丸い闇。



祖父｢な、なんだよこれ……｣








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___｢奈落だよ｣



祖父｢……な、ら…｣




奈落ってなんだよ。



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｢ねぇ、おじさん。｣
｢今からここにおじさんが落ちるんだよ｣
｢だってね、おじさん悪いことしたから｣
｢だってね、おじさんが殺した人達ってなんにも罪がないんだよ｣
｢それで無事に済むなんて思わないよね｣
｢ねぇ、｣
｢おじさん｣
｢おじさん｣
｢おじさん｣
｢どうやって責任とるの｣
｢みんなみんな悲しいよ｣
｢苦しかったって言ってるよ｣
｢痛かったって言ってるよ｣
｢酷い｣
｢酷い｣
｢酷い｣
｢酷いよおじさん｣
｢だから私たち優しいから｣
｢おじさんに罪を上げる｣
｢本当は許されないんだから｣
｢これぐらいできるでしょ｣
｢いや駄目だよできてよ｣
｢だっておじさん｣




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｢ 人 殺 し た ｣






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_____ドンッ


身体を押され、宙に浮く。
そしてそのまま落ちていく。




祖父｢いやっ、嫌だあぁああああ！！！！｣








｢だいじょうぶ｣
｢ずぅぅぅっと落ちるだけ｣
｢くすくす｣
｢くすくす｣
｢人殺し｣
｢だって人殺したもん｣
｢くすくす｣
｢簡単に許されないよ｣







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｢ 永久 に苦 し め ｣











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_____パァンッ

第37話 折れた刀身 2023.6.26更新→←.

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