【キミガシネ】もし愛する君と帰れたならば。1

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ｻﾗ｢もう1週間か…このままウチの子になるか？クロ。ふふ。｣

ああは言ったけどやはり一週間もいると恋しいものだ。


ｳﾞｰｯ

電話…


ｻﾗ｢えっ｣



……



｢いやーどうもありがとう。｣
ｼﾞｮｰ｢C組の高木！｣
高｢ああ｣
高母｢写真見せられておどろいたわ。去年まで生きてたウチのモモとおでこのガラがソックリ！本当にソックリで…｣
高｢母さん、ペットロスでずっと元気なくてさ…えっと…本当ありがとな。｣
ｻﾗ｢こっちこそ、本当にありがとう。｣
『ありがとうー！！高木くん！』
高｢夢女さん…！！｣
ｼﾞｮｰ｢夢女に近づくんじゃねえ！高木！！｣



……



私達は家へと帰る道を歩く。


ｻﾗ｢……夢女と今度こそ出かけるだって？｣
ｼﾞｮｰ｢……｣
ｻﾗ｢なんだ黙って…｣

ｼﾞｮｰ｢サラ、これやるよ。｣

ジョーは黒猫のキーホルダーを取り出す。

ｻﾗ｢クロに似てる…！｣
ｼﾞｮｰ｢へへ…UFOキャッチャー、3600円で取れた！｣
『下手くそかよ！！』
ｼﾞｮｰ｢う、うるせー！前に誕生日にコイツくれたろ？お返しってことで！｣

ジョーは胸ポケットに入ってる犬のキーホルダーを指さす。
お返し…？

ｻﾗ｢ふっ｣

口下手な私に初めて話しかけてくれたのがお前だった。その子こそ｢お返し｣だったんだよ。


ｻﾗ｢ありがとう、ジョー。｣


『えぇー私にはー？二人ともお揃いで狡いー！！』
ｻﾗ｢あ、違うんだそういうつもりでは！｣
ｼﾞｮｰ｢たまたまなんだって、｣
『もういいよ！ふんっ！』

ｻﾗ｢夢女、ごめんってば…｣
『……』
ｼﾞｮｰ｢なぁ、許してくれよぉ……｣
『……


あはは、別に怒ってないよ！……悲しいだけ。』


ｻﾗ｢夢女…。｣
夢女は悲しそうな顔で言う。
それなら怒ってる方が心は痛まなかった…！

ｼﾞｮｰ｢あの、こいつでもいいか？｣

ジョーが取り出したのはうさぎ。

ｼﾞｮｰ｢2個偶然に取れてさ、誰にあげようって迷ってたんだ。夢女にやる。｣
『……！』ﾊﾟｧｱ

ｷﾞｭｯ

『なんだジョーー！優しいじゃん！！』
ｼﾞｮｰ｢うぇえ！？///｣
ｻﾗ｢あ、狡いぞ！ジョー！！｣


私は黒猫、ジョーは犬、夢女はうさぎ。
それぞれの動物のキーホルダーをポケットに直した。


……






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