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ケイジさんはこの部屋から出ていこうと扉に向かう。
すると思いついたように止まった。
『…?』
ケイジ「夢女ちゃん。」
『はい、なんでしょう?』
ケイジ「一緒に来てくれる?」
『え、でも頭を冷やすって……』
ケイジ「夢女ちゃんならいいよ。」グイグイ
『ちょ、』
ケイジさんは私の手を引っ張っていく。
『また後でね!サラ、ジョー!』
サラ「あ、ああ。」
ジョー「気をつけろよー!」
ジョー「とりあえずオレ達もコレ、広場に持ってこうぜ。」
……
ケイジ「……」
『……』
ケイジさんは無言で私の手を引っ張ったまま歩いていく。
一体どこに行くんだろうか。
ケイジ「あ、ごめんねー…手を繋いだままだったね。」
『あ、いいえ。気にしてません。』
ケイジ「それはそれで悲しいかなー…意識されてないみたいで。」ボソッ
『?…すみません、最後なんて……』
ケイジ「聞かなくて大丈夫だよ。」
ケイジ「ねぇ、夢女ちゃん。」
『はい?』
ケイジ「……ううん。なんでもないやー。」
『なんですか、それ。』
ケイジ「気になる?」
『まあ、そりゃ。』
ケイジ「…夢女ちゃんは気になってると思うんだよ。なんでさっきの部屋でおまわりさんじゃなくサラちゃんが銃を撃っていたのか。」
『!』
確かに気になっていたところではある。でも何か聞かれたくないのかなと思ったから聞かなかったのだけれど…。
『…聞かれたくないかなと思って聞きませんでした。』
ケイジ「優しいねー、夢女ちゃんは。オレね、昔に___」
ケイジさんは昔の話をしてくれた。
人に向けて銃を撃ってしまったこと、それのせいでもう銃が持てなくなってしまったこと。
ケイジ「はは、なんか夢女ちゃんには話したくなっちゃったんだよー。だから、連れてきちゃったっていうか__」
『…』
なでなで
私はケイジさんの頭を撫でる。
『よく、頑張りました。辛かったと思います。話すのも思い出すのも。
人を撃ってしまったことの苦しさ、それは私には分かりません。よく今まで一人で戦ってきましたね。死にたくなった時だってあると思います、生きててくれて、出会ってくれてありがとうございました。
…こんな状況ですけど。』
ケイジ「……はは、夢女ちゃんには適わないなー。」
ギュウッ…
ケイジ「…ごめん、ちょっとだけ。」
『……しょうがないですね。』
少し私達は止まって抱きしめあった。
?「……」
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春猫(プロフ) - さくじゅん@踊り子さん» さくじゅん@踊り子さん、コメントありがとうございます!レコさんも好きです、いつも頼れる姉貴…!っていうのが大好きです!リクエスト了解しました! (2020年4月25日 2時) (レス) id: 04f98dae4c (このIDを非表示/違反報告)
さくじゅん@踊り子 - リクエストしてなかった!えっと、レコさんとピエロがみたいです!内容はおまかせで!wあと、めちゃめちゃ絵うまいですね!これからも頑張ってください! (2020年4月23日 10時) (レス) id: c41da4b9fc (このIDを非表示/違反報告)
さくじゅん@踊り子 - キミガシネの小説って考えたことなかった。もぉーーーー好き!!ケイジさん、いいですよね!ちなみに私の推しはレコさんです。カッコイイ.......見た目がちょい怖.......けど優しい!みたいな、、(語彙力) (2020年4月23日 10時) (レス) id: c41da4b9fc (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - レイさん» レイさん、コメントありがとうございます!リクエスト了解しました! (2020年4月15日 21時) (レス) id: 04f98dae4c (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - リクで、ヤンデレ監 禁型のケイジさんお願いできますか? (2020年4月15日 19時) (レス) id: c22c3e248f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春猫 | 作成日時:2020年3月1日 23時