拝啓、15の君へ (ページ8)

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【想】ページ8

深澤「ねえ、優愛。ドライブ行かない？」

デスクで仕事をしていたら、いきなりそう言われた。

『いいですけど…。』

深澤「…連れて行きたい場所があるんだ。」

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仕事が終わって、深澤さんの車に乗り込んで連れてこられたのは海。

深澤「ここ、綺麗でしょ。」

『…綺麗ですね。』

深澤「…ここにくると、落ち着くんだ。
まだ、生きてていい気がして。」

深澤さんの顔を見ると、目には涙があった。

この1ヶ月近く、 SnowManのマネージャーをしていると、山ほど、愛された気がする。
些細なことで心配してくれて、励ましてくれて。
疲れてるなって思ったら、チョコとかくれて。
…私にとっての愛は、きっと、こんな些細なことだったんだなって。
見つけられた気がする。

…だからこそ、この中にいて、
苦しい、悲しい、助けてと深澤さんの心が助けを求めているのを見ると、
抱きしめたくなって。

気がついたら抱きついてた。

『…深澤さん。』
深澤「…なあに。」
『生きててよかった。…あの時、死ねなくてよかった。』
深澤「…うん。」
『…深澤さんが、自分を愛せないと言うのなら。
…私に深澤さんを愛させてください。』
あなたのその微笑みをもっと見ていたい。
あなたがこの先幸せを一つずつ見つけて欲しい。

そう願うのがもし愛なら。

私は彼をとっくに愛している。

だって、彼がそれを教えてくれたのだから。

深澤「…好きだよ。初めてあった日からずっと。
…こんな俺でいいのなら。ずっと一緒にいて欲しい。」
『…もちろん。』

私は少し背伸びをして、彼に甘い口付けをした。

それは、幸せになれる魔法だった。