かわいい子には。 (ページ3)

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#やさしいひとページ3

あれからいっしゅうかんたって、やくそくどおりきちんと事務所に。

入り口で待ってたら、あのときのたきざわさんがはしってむかえにきてくれた。

滝沢「きてくれてよかった！…これで来てくれなかったら社長に合わせる顔がなかったよ。」

「…たきざわさんもたいへんなんだね。」

滝沢「はは！まあそうかもね。でも、それ以上に楽しいよ。」

そういうたきざわさんの顔はにこにこ。

ほんとうに楽しそう。

滝沢「あ！そういえば、名前、きいてなかったね。」

「中川Aっていいます！」

滝沢「A…。いい名前だね！」

たきざわさんについていって、とうちゃくしたのはりっぱなおへや。

出されたりんごじゅーすをごくごくのんでたらおじいさんが部屋にはいってきた。

「こんにちは！」

ジャニー「こんにちは。YOU、元気だね。
僕の名前はジャニー。よろしくね。」

「ジャニーさん、よろしくおねがいします！」

さっそく、おかあさんにたのまれて持ってきたいろんな紙をジャニーさんにわたすと、
けわしい顔で読んでた。

なにが書いてあるんだろう…。

ジャニー「YOUのお母さんは入院してるの？」

「うん、そうだよ。今はおじいちゃんとおばあちゃんのいえにすんでるの！」

ジャニー「そっか。じゃあさ、僕の家に住まない？」

「…いいの？」

ジャニー「もちろん。」

＿＿＿＿＿

ジャニーside

履歴書とともに入っていた手紙に書いてあった。

この子の父親は事故で亡くなっていること。

自分ももうすぐ病気でこの世を去ること。

祖父も祖母も体力的には限界になっていること。

だから、この子には後悔のないように人生を楽しんで生きてほしいこと。

だから、僕はその思いを受け取って、YOUを大事にしていくよ。

YOUならできるさ。

必ず。