#たよることもだいじ ページ15
きょうは、小学校に行く日。
こういうおしごとしているのもあって、何日か休んじゃう時があるんだけど、
それでも、毎日行けるのがすごく嬉しくてたのしい。
だからかね、少し無理しちゃったの。
お昼休み。
友人1「次移動教室だから、早めに来てね！」
「うん。」
なんだかあたまがもやもやして、机でゆっくり本を読んでたら、いつのまにか授業5分前。
友だちも、係があって早めに行かなきゃいけないから1人で用意してたの。
それで、廊下をひとり、いそいで歩いてたら、急にふらっとしちゃって。
ﾄﾞﾃｯ
気がついたら、ひざは擦りむいてた。
気持ち悪い…。
あたまガンガンする…。
どしよ…。
…助けて。
そんな時、人影が見えて。
？？「大丈夫！？って怪我してるじゃん！立てる？」
ﾌﾙﾌﾙ
首を横にふったら
？？「そっか。じゃあ、僕が連れてってあげる。」
お兄さんにおんぶしてもらって、保健室へ。
「…お兄ちゃんは、授業、行かないと…。」
？？「うん。でも、今は君のことが心配だからさ。」
とん、とん。
ベットで横になってたら、いつのまにか夢の中に行ってた。
「…ん。」
…あれ。
気がついたら、自分のお家。
ジャニー「あ、YOU目覚ました？」
「うん…。」
ジャニー「もう。無理しないで。」
「…私を保健室へ連れてきてくれたお兄ちゃんは…？」
ジャニー「たしか、村上くん、だったかなぁ。YOUよりも一個年上だったよ。」
そう言って、ジャニーさんはおしごとへ。
…無理、してたのかなぁ。
“会いたくなったらいつでも連絡してね。”
そう言ってたひーくんの声が思い浮かぶ。
「…会いたい。」
たとえこれがめーわくだとしても、
いまはいいよね。
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
岩本『もしもしA。どーした？』
「…ひーくんいまおうち？」
岩本「ううん。稽古から帰ってる途中。…会いたくなったの？」
「うん。」
岩本「そっか。…じゃあ、今から向かうね。」
そう言ってすぐ来てくれたひーくん。
「ひーくん！」
岩本「体調悪いんでしょ？ゆっくりしよっか。」
「…わたし、無理、しちゃってるのかな。」
そう言ってみたら、すこし悲しそうなかお。
岩本「…Aはね、ひとりでかなしい気持ちとか
もやもやする気持ちを抱え込んでると思う。
…それが、無理してるって思われちゃう理由なんじゃないかな。
だから、悲しかったら思いきり泣いてさ、頼ってほしい。」
「ひ、くん…泣」
(続きます)
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作者名：ひな | 作成日時：2024年2月23日 14時
