かわいい子には。 (ページ14)

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そっからしばらくして、ようやくおかーさんと会えて。

「ねー、何お話ししてたの？」

母「…内緒。」

「ふーん、そっか。」

母「Aは、お母さんと一緒に何かしたいことはある？」

「えー。いっぱいありすぎて迷っちゃう！

でもね、ピクニックがしたい。

みんなで木の下でおかーさんの作ってくれたおべんとうたべて、あそびたい。」

母「…じゃあ、次会った時、ピクニックしよっか！」

「え、いいの！」

母「ふふ、もちろん。」

「おかーさん大好き！」

そう言って、わたしはおもいっきりおかーさんにだきついた。

＿＿＿＿＿

今日はみんなで一緒にピクニック。

辰哉くんとかに行くんだよ！って言ったら、いつのまにか6人みんな着いてきてくれたの。

あとはね、蓮くんもいるよ。

原くんはお熱が出てお休みだって。

あとで写真送ってあげよーっと。

るんるんでみちを歩く。

「きょうはたのしいピクニック！」

佐久間「Aご機嫌だなぁ〜笑」

「だって、ピクニックするんだよ！」

佐久間「ふふ、そうだねぇー。」

ひさしぶりだなぁ。ピクニック。

おかーさんには付き添いで、かんごしさんが1人ついてくれてて、

それがちょっぴりしんぱいだけど。。

「せーの！」

皆「「「いっただきまーす！」」」

渡辺「うわ！めっちゃうまい！」

「でしょー！」

目黒「ほんとだー！Aのお母さん、ありがとうございます！」

おいしいなぁと思って食べてたら。

ｶｼｬ

「ん！」

いつのまにかおかーさんが写真をとってて。

「私もみんなのしゃしんとるー！」

みんなの写真を一生懸命にとった。

で、最後に記念写真でかんごしさんにお願いしてみんなで！

「はい、チーズ！」

すっごくいい思い出になった！

＿＿＿＿＿

病院にかえって、おかーさんと2人きり。

母「…A、よく聞いてね？」

「うん。」

母「おかーさんの体にわるいことをしてくるものをやっつけるために

たたかいに出ることになったの。」

「…しゅじゅつ、するの？」

母「うん。…だから、Aに会えるのはいつになるかわからない。

でもね。

お母さん、Aのこと、どこにいても大好きだから。

…Aも、自分が信じた未来を大切にして、歩んでね。」

「…会えるよね？」

母「…もちろん。だって、Aのこと大好きだから。」

2週間後、おかーさんは手術した。

…そして、ずっとねむったまま。

でも、おかーさんは私のことだいすきだから。

だいじょーぶ。