検索窓
今日:41 hit、昨日:47 hit、合計:6,762 hit

8話 強く ページ9

いつものラーメン屋の個室でたっつんとふたり。

『俳優業も大変だけど、マネージャーさんもやっぱり大変だね。
…けど、こういう裏方の仕事もいい気がする。
私だからこそ、わかることも山ほどあるからさ。』

深澤「蒼ちゃんはさ、やり残したこと?はないの…?」

『…うーん。』

そう言われてもわからない。

けど。

『…もっと、周りの人を魅了したかったっていう気持ちはある。』

私にとって、それぐらい大切な職だったから。

『けどね、死ぬ直前に思ったのは蓮のことだったからさ。

私の未練は、蓮を置いていったことなんだと思う。』

深澤「…蒼ちゃんの気持ちもわかるけどさ、やっぱり俺は伝えたほうがいいと思うけどなぁ。

蓮、今でも会いたがってたし。」

『それは私も山ほどわかってるよ…。

でもね、もう一度生まれ変われたからには、私には蓮を、みんなを守りたい。

だからね、強くなってもらわなくちゃ。…蓮も、私も。』

いつ、私がいなくなってもいいように。

深澤「…その時点で十分強いよ。蒼ちゃんは。」

『…ありがと。』

深澤「…後悔しない選択をしてね。」

『わかってるって。』

私は伸び切ったラーメンを一口頬張った。

更新日程について【一斉連絡】→←7話 貴方しかいないから。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
136人がお気に入り
設定タグ:snowman , 恋愛 , 転生
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひな | 作成日時:2023年11月9日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。